2020年10月24日土曜日

ロゼワインが新たに加わりました。

当店の開業は1997年。開業以来、数えきれない程の種類のワインを
販売して来ました。わざわざご来店頂くお客様に常に新鮮味を感じ、
楽しんでもらおうと毎月、数多くの新規取り扱いワインを既存の商品
に替わり店にラインナップしています。
そんな中でも開業以来、変わらず販売し続けているワインがあります。
それは群馬県内で瓶詰されているワインで、中之条町にある塚田農園
が供給してくれています。
ブドウ畑を所有し、ブドウを栽培し、ワイナリーも所有し、ワインを
造ると莫大な資金が必要となり、更には様々なコストがかかり、原価
が跳ね上がります。お手頃な価格で高品質のワインを市場に提供する
事がとても困難になります。
それを回避する方法として、特にフランスに根付いているのですが、
ネゴシアンと言う存在があります。ブドウ栽培、ワイン造りは他者に
任せ、良質のワインを買い付け、そのまま、あるいは複数のワインを
理想の酒質になる様にブレンドし、瓶詰、自分達の商標(ブランド)
のラベルで市場に流通させるのです。
このシステムを採用する事で、畑や建物などにかかる税、醸造設備に
かかる高額な費用や減価償却費を商品に上乗せする事がなくなります。
結果、それらの費用がかかっていたならば、2,500円の商品になって
しまう所を、1,500円で販売できる商品にする事ができる。この様な
メリットがネゴシアンのシステムにあります。
塚田農園はそのネゴシアンで、恐らく日本初?そして今でも唯一なの
では?と思いますが、こんな近くに優れたネゴシアンがあるなんて超
が付く程、ラッキーです。
今まで白ワイン1種類と赤ワイン2種類の取り扱いでしたが、今月より
新たにロゼワインを1種類取り扱う事になりました。今日はその商品
を紹介致します。
見て下さい。この美しい外観を。赤みの強い色調のバラ色で、色合い
は濃く、ワインの専門用語で言う所のClairet/クレーレ(ロゼワイン
よりも濃く赤ワインよりは淡いと言った程の意味)の様です。
味わいには明確にタンニン(渋味成分)の存在感があり、そこに酸味
の爽やかな主張が加わります。そのハーモニーは赤ワイン的でもあり、
また白ワイン的でもあり、シッカリ冷やして味わうなら、白ワイン的
要素が勝り、今の季節のいわゆる常温なら、赤ワイン的要素が明確に
なる酒質をしています。



この様なタイプは赤ワイン的な要素が醤油との相性の良さを創り出し、
白ワイン的な要素が柑橘果汁との相性の良さを創り出します。つまり
ポン酢で食す料理に最適なワインです。
また赤白の要素が共存している為、醤油に何かが加わり、その味わい
が柔和になった汁やタレとの相性にも優れ、例えばおでんのつゆ、丼
つゆが橋渡しをしてくれる料理がある食卓でも活躍します。
そんなロゼワインがこちら!!塚田農園がワインを愛する皆様にお届け
する「このワインをひと口でも味わえば、あなたは必ずロゼワインの
虜になってしまう」と断言できる逸品です。




*MIYAMA Tete De Cuvee Vin de luxe
 ミヤマ、テット・ド・キュヴェ、ヴァン・ドゥ・ルクス

飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、やや辛口>
1,500円
・ポン酢ジェルで食す白身魚のフライ
・素材の自然の甘味旨味が染み出た汁のおでん
などと一緒にお楽しみ頂けるロゼワインです。
魚料理には白ワインと一般的には言われていますが、ハッキリ言って
それはウソです。淡白な白身魚を塩で淡く味を調えた料理ならば白で
OKですが、脂ののった白身魚、マグロやカツオなど白身ではない魚
の料理ならそれは白ワインでは対応できません。まして醤油で調理を
したのなら尚更です。



画像のサバの塩焼きは醤油で調理してありませんが、白身には十分な
脂肪分があり、皮との間には血合い、野趣さを感じる部分もあります。
脂がのっている、血合いを感じる味わいがある。この事から赤ワイン
がベストですが、他に白身魚のフライ、ちくわのフライもあり、何か
1本で行くなら、白身魚のフライとちくわのフライの味わいを生かす
為にも今日紹介のロゼワインがベターなチョイスです。
そして、フライにはポン酢ジェルをかけて食せばパーフェクトな状況
を創れます。ロゼワインって、実は素晴らしいなと感じられる瞬間に
是非、出会って下さい。