2020年2月27日木曜日

レヴァーかつに合うワイン見つけました。

あるひとつの料理や食べ物を思い浮かべ、それに合うワインを無数の中
から探す。この作業は実に楽しく、ワイン・パーソン冥利に尽きます。
または、何かを食べながらこれに合うワインは何かな?と思いを巡らせ
つつ、目の前の料理で腹を満たす。これもまたワイン・パーソン冥利に
尽きます。
TVに出て来た料理に合うワインをイメージする。スーパーに行き、販売
している惣菜を見て、それぞれに合うだろうワインをイメージする。本
で紹介されている料理店の自慢の一品を見て、あのワインが合うだろう
と予想する。いつでも、どこでも、ワインと料理の事で頭がいっぱい。
もう職業病を通り越しているレヴェルです。
食肉には色々な部位があり、また、調理法、味付けの多様性も加わり、
その違いによりベターなマリアージュをするワインもあれば、ベストな
マリアージュをするワイン、パーフェクトなマリアージュをするワイン
もあります。
毎日、1種類のワインを楽しんだとしても1年で365種類。限られた時間
の中で心を打つ一期一会のワインと料理のマリアージュを楽しんで頂き
たい。そう強く思い、料理とワインの相性研究に没頭しています。


スーパーやデパ地下の総菜コーナーで見かける「レヴァーかつ」は多く
の場合、ソースが既に付いています。そして、そのソースはウスターで
ある様です。こんなレヴァーかつに合うワインはないだろうかと前から
思っていました。
ベターなマリアージュをするワインなら直ぐに探せます。ワイン専門店
である以上、そんなレヴェルでは不合格でしょう。常に、パーフェクト
なマリアージュをするワインを探し求めなくてはいけません。
ワインは原料ブドウの収穫年毎の違いを明確に反映し、ヴィンテージ・
ヴァリエーションがあります。同じワインでも2017のものと2018では
酒質が確実に異なります。ですので、今日、紹介しますワインの収穫年
は絶対に尊重して下さい。
パーフェクトは完全である事。完璧である事。ですから、そう簡単には
訪れません。しかし、見つけてしまいました。「ウスターソース付きの
レヴァーかつ」にパーフェクトなマリアージュを見せてくれる赤ワイン
を。もちろん、店により肉厚も、下味も、揚げ方も、ソースの付け方も
違いますので、パーフェクトでない場合も出て来るでしょう。それでも
尚、パーフェクトに近いマリアージュを創造してくれるはずです。


その赤ワインは北イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の
山々が連なる風光明媚なドロミティ渓谷が産地で、あまり馴染みがない
かもしれませんが、Schiava/スキアーヴァと言う北イタリアでは主要な
ブドウ品種で造られています。
この赤ワインの特徴は色が薄めでフルーティー過ぎず、渋味(タンニン)
は少なめながらも鉄分ぽさを感じると同時に内臓肉を食したくなる様な
血合いぽいヒントも備わっています。そしてスパイシーさを伴う味わい
の深みが余韻に長く残ります。
血合いのヒントと鉄分ぽさのある肉(特に内臓肉)にはフルーティーさ
が強く合わさると生臭みが発生します。これはマグロ、ハマチ等の刺身
とのマッチングで明確になるのですが。ですので、その様な食材が料理
に入っている場合、果実味が穏やかで落ち着いているワインがベターな
選択です。
また、鉄分ぽさ、血合いのヒント、スパイシーさが料理に使った食材に
あるのなら、同系の要素を持つワインが良き相棒になります。レヴァー
(鉄分、血合い)、ウスターソース(スパイシー)、そして今日、紹介
の赤ワイン(鉄分ぽさ、血合いのヒント、スパイシーさ)の間には一致
する要素がここまであります。ここまで一致するのならパーフェクトな
マリアージュは保証されたも同然です。
滋味深いレヴァーかつと北イタリア、ドロミティ渓谷からやって来た赤
ワインのパーフェクトなマリアージュを堪能し、身体にエナジーを蓄え、
COVID-19に負けない日々を過ごして下さい。



*Sofi 2018 Vigneti delle Dolomiti Schiava
 ソフィ2018ヴィネェーティ・デッレ・ドロミティ、スキアーヴァ
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
3,000円