2019年11月29日金曜日

明晩9時、これを見ればボルドー通に。

色々なテーマで毎回毎回楽しませてくれるTV番組、世界ふしぎ発見。
明日、11月30日の第1535回目の放送は「歴史と文化を生んだ川・
ガロンヌ 世界遺産を巡る旅」です。



ガロンヌ川はフランスとスペインの国境にそびえ立つピレネー山脈
のスペイン側の山中に源があり、そこからフランスのトゥールーズ
を通り、ボルドー地方で東から流れて来るドルドーニュ川と同流し
ジロンド川と名を変え、ビスケー湾に注ぐ全長約650キロメートル
の大河です。下の画像の中央からやや斜め左下の青い線がそれです。


フランスの歴史は、勿論ワインも含め、川や運河によって創られて
来たとも言え、明晩の放送ではその点を理解するのに大いに役立つ
と思います。
現地に行くのはそう簡単な事ではありませんので、この番組を見て
フランスの歴史、フランスの文化、フランスの美しい風景、そして
世界中にワインの銘醸地として名を馳せるボルドーを身近に感じて
感じてみて下さい。



ボルドー地方はジロンド川の右岸と左岸とで大きく異なります。
その主要因の一つに土壌の違いがあります。ジロンド川になる
前の2つの川の作用により右岸は粘土質が多く、左岸は砂利質が
多く、この違いが右岸、左岸それぞれに向くブドウ品種を相違
させています。
大まかな傾向ですが、右岸は粘土質土壌の為、Merlot/メルロ
に向き、左岸は主に砂利質土壌の為、Cabernet Sauvignon/
カベルネ・ソーヴィニョンに向きます。
メルロを主体に造る赤ワインはふくよかなボディーで、その中
に渋味(タンニン)が丸く柔和に溶け込んでいる。カベルネ・
ソーヴィニョンを主体に造る赤ワインは酸味を基調とし、右岸
のワインより比較的スリムでタンニンがストレートに力強く、
ズシリと伝わる。それぞれこの様な酒質に仕上がっています。
ボルドー地方はかつてブドウの樹すら育たない不毛の地でした。
湿地を埋め立て、大地を創り、人々の英知、長きに渡る努力の
おかげで現在の栄光をつかみました。その歴史も番組内で取り
上げられているでしょうか。明日の夜はその点も含め楽しみに
ボルドーワインを飲みながら放送を見たいと思います。皆様も
是非、明日の夜9時にTVの前にお集まり下さい。
そして放送を見てボルドーワインが飲みたくなったなら是非、
日曜日に当店へ。2,000円から取り揃えてあります。