2019年1月18日金曜日

根野菜の料理にはこのワインを

ごぼう、大根、レンコン。和食の食材として広く活躍し、それらで
作った料理を多くの日本人が好んで食しているはずです。それらの
根野菜に共通しているのは大地を感じさせる風味です。
実はワインにもその風味を持つものがあります。白ワインにもロゼ
ワインにも、そして赤ワインにも。そんな大地を思わせる風味ある
ワインは共通の風味を持つ根野菜を使った料理と良くマリアージュ
します。根野菜を使った料理にどの色のワインを合わせ楽しむかは
調理に使った調味料、つまり出来上がった料理の味で決まります。
簡単に言えば塩味なら白ワイン、醤油味ならロゼワインか赤ワイン、
醤油味で七味唐辛子など香辛料の味わいが添えられている料理なら
赤ワインと言った具合です。
新入荷のイタリア・シチリア島のロゼワインをテイスティングして
いて思わず食したくなった料理がありました。それは「ごぼう」を
使い作った料理です。想像しただけでもこのロゼワインはその料理
と素晴らしいマリアージュを創造し、至福の食卓になる事、間違い
ありません。


そのロゼワインがこちら。Pinot Nero/ピノ・ネロ(イタリア語で
Pinot Noir/ピノ・ノワの事)で造ってあります。ワインから立ち
上がる香りにアセロラやサクランボを思わせるヒントがあるものの
ワインを口に含めば赤ワインを思わせる渋味、豊かな自然の大地を
思わせるニュアンス、火を入れた動物赤身肉をイメージさせる香り
も感じます。ブドウで造るワインなのにそんな香りも感じるの?と
不思議に思うでしょうが、醸造過程や熟成過程で複数の香りが重合
し果実を思わせる香り以外の香りが創造されるのです。


そして合わせてほしいのは上の料理です。ワインが持つ大地の風味
そして動物赤身肉の風味の両方を持つ料理です。「ごぼうと牛肉の
炊き合わせ」は如何でしょうか。勿論、それらの食材を醤油で調理
した他の料理でもOKです。
家庭の食卓に登場する純和風な家庭的料理にワインを合わせ楽しむ
イメージがなかった方も多くいらっしゃるでしょう。しかしワイン
の多様性は必ずマリアージュする料理を存在させます。フォーク、
ナイフの世界でワインを活躍させるばかりでなく、箸の世界でこそ
ワインを活躍させて頂きたい。それでこそ日本でワインが普及した
と言えます。
当店では今までワインが活躍するイメージのなかった世界でワイン
活躍させるお手伝いをする。これが当店の最大のミッションです。
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Ramusa 17 Sicilia Pinot Nero/ラムーザ、シチリア、ピノ・ネロ
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
2,500円(消費税別)