2018年12月2日日曜日

年内最終イヴェントは来日記念セミナー

カリフォルニア・ワインと言うとNapa Valley/ナパ・ヴァレー
と言う政府公認の原産地名称のワインがあまりにも有名です。
この産地はカリフォルニア州ナパ郡の中に大きく広がる広域の
産地で、その中に地勢、気候などの自然環境の違いを考慮し、
細分化された政府公認の産地が16あります。
ナパ・ヴァレーに実際に行ってみると、その多様な自然環境に
とても驚かされます。川と言っても小川ですが、ナパ川の流域
に広がる平坦な地(ヴァレー・フロワー)、その両側には東側
に西向きの斜面、西側に東向きの斜面が広がり、2つの斜面の
先にはそれぞれ山脈がそびえています。
ナパ郡のワインはかつてそのほとんどがヴァレー・フロアーで
誕生していました。近年ではその地の両側にある丘陵地、更に
それらの東側、西側にある山の斜面へとブドウ畑が広がりつつ
あり多様なワインを誕生させる要因になっています。
大まかに見るとヴァレー・フロアーで誕生するワインは果実味
がリッチでアルコール度は高く、筋肉質な酒質をしています。
批判的に言えば洗練度が低いと言えます。
それに対し、斜面や山で誕生するワインは美しい果実味を備え
繊細さ、優美さ、上品さを備えた酒質をしています。こちらも
批判的に言えばインパクトに欠けると言えるでしょう。見方に
より感じ方は変わります。
ナパ・ヴァレーと名乗るワインはヴァレー・フロアーのワイン、
斜面のワイン、山のワインを生産者の自由裁量でブレンドし、
バランスの良い酒質に仕上げる事が可能です。
近年の傾向はナパ・ヴァレー呼称のワインと細分化された産地
の呼称のワインの2価格帯のワインを生産し、ビジネスをする
生産者がほとんどです。
その細分化された産地の一つでナパ・ヴァレー内の西側の山脈
にあるアメリカ政府公認の産地、Mount Veeder/マウント・
ヴィーダーは今、ヴァレー・フロアーのワインとは明確に相違
する酒質のCabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン
の赤ワインで注目度が急上昇しています。


このマウント・ヴィーダーから生産者が来日し、ワインセミナー
を実施します。旬のホットな情報を入手する為、参加して来ます。
4日(火)は休業させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。


その生産者はThe Hess Collection/ザ・ヘス・コレクション。
非常に印象的なワインを造り出す生産者です。入手した情報と
共に素晴らしいワインを皆様にお届けしますのでお楽しみに!!