自然環境の変化は意外な国にワイン造りのチャンスを与えて
います。イングランドもその一つです。イングランドは世界
のワイン消費市場の中心で、ワイン造りとは無縁の様に考え
られていましたが、近年、ロンドンの南からドーヴァー海峡
に面する沿岸部を中心に素晴らしいワインを誕生させる場所
が多数現れて来ました。
Chardonnay/シャルドネ種で造った白ワイン、Bacchus/
バッカス種で造った白ワイン、Pinot Noir/ピノ・ノワ種で
造った赤ワインに驚かされる事が多くあります。
しかしそれら以上にアッパー・カットを受けたかの様な衝撃
を受けるのはイングランドで誕生するスパークリングワイン
です。その品質は今や世界の頂点と言え、世界中から集まる
スパークリングワインのコンクールでしばしば最上位に君臨
しています。
上の画像をご覧下さい。ドーヴァー海峡に面したイングランド
南部に顕著な風景です。白亜質の土壌はスパークリングワイン
の代表格Champagne/シャンパーニュの原産地やシャルドネ、
ピノ・ノワの故郷、フランスのBourgogne/ブルゴーニュ地方
と同じです。この土壌がイングランドにワイン用ブドウの栽培
の為に恩恵をもたらします。
また、年間平均気温が上昇した事、降水量が減少した事、更に
緯度の高い地であるイングランドは日照角度があり、ブドウ樹
への日射量が豊富になる事により、ブドウが健全にシッカリと
完熟し、良質の実を備えます。良質のワインは良質のブドウが
生み出すと言われていますので、イングランドのワインの現状
が決して不思議な事ではないのです。
明日28日(水)は英国ワイン・スピリッツ協会主催の試飲会が
あり、そこでスパークリングワインのレヴェルの高さを再確認
して来たいと思います。
その為、明日28日(水)は休業させて頂きます。新規取り扱い
あるいは取り扱い再開が可能なスパークリングワインを見つけ
出して来ますので、宜しくお願い致します。