2017年12月22日金曜日

Xmasに飲んでほしいのは...

生活様式、ものの楽しみ方が多様化して来ていますのでXmas
に楽しむワインはこれと一概に決められないのですが、多くの
方が食べるであろうローストチキン、ピッツァ、ケーキを対象
に是非、味わって頂きたい赤ワインを選んでみました。こんな
風に合わせて頂ければ、素晴らしいマリアージュが聖夜を豪華
に演出してくれます。Xmasのゴージャスな晩餐の為のワイン
をまだ用意していない方はこの組み合わせをご一考下さい。
Xmasのホーリーな夜に是非、飲んで頂きたいワインがこちら。


アメリカ合衆国カリフォルニア州ソノマ郡にある政府公認の
産地Russian River Valley/ロシアン・リヴァー・ヴァレーに
あるRochioli Vineyard/ロキオリ・ヴィンヤードで育まれた
Pinot Noir/ピノ・ノワで造った赤ワインです。
Alysian/アリシアンと言うワイナリーで造られたのですが、
このワインを造ったのはソノマで最も有名で伝説的な醸造家
としてその名を轟かせているゲリー・ファレルさんです。
彼は自分の名と同じ名のワイナリーでワイン造りを行う傍ら
アリシアンでもワイン造りを行い、’12ヴィンテージの造り
を最後に引退しました。つまり、今日、紹介しますワインは
彼が造った最後のワインなのです。



彼は自己所有の畑で育まれたブドウでワイン造りを行う一方、
信頼できるブドウ栽培者から良質なブドウを購入しワインを
造っていました。その中にロキオリ・ヴィンヤード(ここは
ワイン醸造も行っていて、ロキオリのピノ・ノワの赤ワイン
とChardonnay/シャルドネの白ワインがあればブルゴーニュ
のワインが必要ないと言われる程です。)があり、ロキオリ
のブドウで造ったワインは他の畑のアリシアンのワインとは
その美しさ、高貴さが異次元のレヴェルに仕上がっています。
素晴らしいワインは良質のブドウから。異なるワイナリーが
造った同レヴェルの驚愕の品質のワイン。それがその定説を
証明しています。
タップリ熟したベリー果実のヒント、オーク樽由来の芳醇さ
と華やかさ、豊かなアルコール分の柔らかい厚み、絹の様な
と形容できるしなやかに広がるタンニン(渋味成分)が一体
となって優美に主張します。甘いニュアンスの香味があるの
ですが、甘口のワインと言う事ではなく、そのニュアンスが
優しさ、上品さを感じさせ、この赤ワインを一言、美しいと
形容したくなります。ピノ・ノワの赤ワインの極致と言える
でしょう。
この様な香味を備えた赤ワインにはXmasの晩餐として次の
料理を組み合わせ、両者が奏でるマリアージュを心行くまで
堪能して頂きたいと思います。



ローストチキンなら塩味でなく、タレ味、それも濃厚でない
味わいに仕上げたものがベストです。画像では見た目の良さ
を考慮してレモンが添えてありますが、レモンのリンゴ酸と
赤ワインの乳酸は性質が異なる為、調和しませんし、タレの
原料となった醤油も乳酸ですから、タレ味のローストチキン
にレモンをかけるとタレの味わいがおかしくなります。
赤ワインとタレ味のローストチキンをマリアージュさせる時
にはレモンをかけない様にした方がベターです。


ピッツァでしたら加工肉を使ってあるものがベストで、この
赤ワインとより良いマリアージュを創造させるのなら豊かな
果実味に合わせ、ペパロニを使ったピッツァがベターです。



やってみるまで信じ難い事かもしれませんが、果実味が豊か
でオーク樽由来の芳醇で華やかな要素を備えている赤ワイン
と画像の様なチョコレートとの相性の良さに驚かされます。
オーク樽を作る時に火で焼き目をつけながら板を曲げて行く
のですが、その焼き目に生成される成分の香りがコーヒーや
カカオ、チョコレートをイメージさせますので、同じ要素を
持つもの同士、調和し易いと想像できるでしょう。

*Alysian 2012 Russian River Valley Pinot Noir
アリシアン2012ロシアン・リヴァー・ヴァレー、ピノ・ノワ
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
10,000円(消費税別)

1年に1度のXmasですからゴージャスに行ってみませんか?