2017年7月8日土曜日

真にタイムリーなワイン

ワインに旬はあるのか。あると言えばある。ないと言えばない。
いや、あると言った方が正しいのかもしれない。それはどんな
ワインにもいわゆる飲み頃(ワインに内包されている真の良さ
を実感出来る時や熟成により香味が洗練された時)があるから、
その時を旬と考える事が出来るから。
また別の視点では、四季折々の旬の食材を使った料理にとても
良くマリアージュするワインをその時期の旬のワインと考える
事も出来るかもしれません。


初夏を迎えた今、旬の食材でワインと素晴らしいマリアージュ
を創造してくれる岩カキ。大ぶりの実にシッカリと詰まった海
の恵みは酸とミネラリーさが豊かで硬水のミネラルウォーター
を思わせる骨太な味わいの辛口白ワインの良さを最大限、引き
立ててくれます。


そんな岩カキに合わせ楽しみたいワインはスペインの西沿岸部
が原産地です。Rias Baixas/リアス・バイシャスと言うワイン
で、現地でも生のカキ、茹でたエビ、タコのサラダなどと一緒
に楽しまれています。


リアス・バイシャスの原産地はリアス海岸にあり、上の画像の
様に深い入り江がいくつも連なっています。日本で言えば三陸
海岸や志摩半島で目にする様な光景が広がっている地です。
そこでは三陸や志摩同様、海面に浮かぶ牡蠣田、牡蠣床を見る
事ができ、そこだけ見れば日本にいるかの様です。


リアス・バイシャスの原産地で育まれたAlbarino/アルバリーニョ
で造った岩カキの最高の相棒となる辛口の白ワインがこちらです。
綺麗に広がるシャープな酸味、口中をキリリと引き締めてくれる
豊かなミネラリーさ、心地良い苦味のアクセントはまるで硬度の
高いナチュラル・ミネラルウォーターの様です。
地の料理と地のワイン、日本酒もですが、との相性は良いのです
が、リアス・バイシャスの故郷の目前に広がる大西洋の海の幸と
その海からの影響も受け育まれたブドウで造ったワインは間違い
なく共通の地味を持ち、それが相乗し、至福の時を与えてくれる
筈です。
ネット社会の今、素晴らしい状態の新鮮な岩カキを手に入れる事
はそう難しい事ではありません。旬の岩カキに合う、真に今が旬
と言えるスペインからやって来たリアス・バイシャスのワインを
大いに味わい尽くして下さい。
Deusa Nai 2014 Rias Baixas Albarino
デウサ・ナイ2014リアス・バイシャス、アルバリーニョ
飲み頃温度:11~14度。

<コクのある辛口>
2,000円
生の岩カキを海のミネラリーさだけで食す時の他に、生シラスの
軍艦を天然塩で食す時、スパゲッティ・ボンゴレ・ビアンコなど
もこのワインのベスト・パートナーです。