2017年6月30日金曜日

20年経ちました。

世界中のワイン生産国から厳選したコストパフォーマンス抜群の
驚愕のワインを販売したいとの思いからワイン専門店を開業した
のが1997年7月でした。当時は現在ほどワインに対する消費者の
関心は高くなく、地方ではソムリエって何?そんな状況でした。
ワイン専門店だから誰が見てもワイン専門店に見える様、思える
様に店名をWINE HOUSEにし、総売上高に対するワインの売上
比率を限りなく100%にする方針で商いを開始しました。
その当時、大きな都市にはワインショップはありましたが、当店
の様に総売上高に対するワインの販売比率がほぼ100%の会社や
店はなかったそうですので、その意味では当店が日本初のワイン
専門店と言っても良いのかもしれません。
1997年7月に世界で何が起こっていたのだろうかと思い、検索を
かけた所、ワインとの関係が非常に大きい出来事が隣国の中国で
ありました。イギリス領だった香港が1997年7月1日に中国へと
主権移譲され、中華人民共和国香港特別行政区となり新たな歴史
を刻み始めたのです。


香港と言えば、今、世界でワイン・ビジネスにとり最も重要な都市
で、世界中のワイン生産者や流通業者が香港のワイン・マーケット
を注視し続けています。
その地位にかつて日本が君臨していたのですが、アルコール飲料の
選択肢が多すぎる日本、流行り廃りの激しい日本の市場、ワインを
食中酒にし切れない消費形態の未熟さなどの結果、消費量の増加が
大きく見込めないどころか、消費量はほぼ固定されてしまっていて
世界のワイン・ビジネスにとってあまり魅力を感じないマーケット
との烙印を押されてしまったのです。
それは香港と日本で開催される国際的なワインのイヴェントの数を
比べれば一目瞭然ですし、例えば世界最大のワイン・イヴェントの
一つVinexpo/ヴィネクスポの開催規模を比べても香港での開催の
方が遥かに大きく、香港>日本@ワイン・ビジネスの構図が明らか
に存在しています。
香港はこの20年で世界で最も重要なワイン・マーケットへと変身
しました。ワインの消費はTPOに合わせ多様です。日本の様に赤
でなければワインではないと言う様な風潮は皆無です。
30年近くワイン・ビジネスに携わり、日本以外の国のワイン消費
の実態も見て来た中で感じている事があります。それはワインの
消費文化が未熟な国ほど赤ワインの消費量が多い。消費量の多く
が赤ワインで白ワインは少し、ロゼワインに至っては0に近いと
言う事実です。日本は真にその状況です。
食事に合わせ食中酒としてワインを楽しめるのか。食事に合わせ
ワインを選べるのか。今、出来ていない事が近い将来、出来る様
になっているのか。現状に変化が起きた時、日本がやっとワイン
の消費国として成熟したと認めてもらえる筈です。
香港の新しい歴史と同じ長さの歴史を刻んで来たWINE HOUSEは
香港同様、これからもワイン・ビジネスでより高みを目指して行き
ます。世界中のワイン産地から驚きのワインを皆様に。



2017年7月を迎えるに当たり、お客様への感謝の印と致しまして
7月1日(土)と2日(日)の2日間だけになりますが、店内販売
価格税別2,000円以上の輸入ワインを全て20%offにてご提供致し
ます。
税別2,000円以上の輸入ワインをお買い求めの際は是非、香港と
当店の話をブログでチェックしたとレジを打つ前に必ず自己申告
して下さい。このサーヴィスは現金でお買い上げのお客様のみと
なります。