高価なあのRomanee Conti/ロマネ・コンティもこのブドウから造り出されて
います。
他の植物に比べ比較的突然変異をし易いと言われているブドウですが、
そのピノ・ノワが突然変異をし、本来の果皮の色を失い、2つの別品種が
誕生しました。
上の画像でご覧頂ける様に深い紫色の果皮を持つピノ・ノワから色素が
脱落し、下の画像のPinot Gris(イタリアではPinot Grigio)/ピノ・グリ(ピノ
・グリージョ)が誕生しました。灰色がかったとも、茶色がかったとも言える
ピンク色ぽい果皮をしています。
このピノ・グリ(ピノ・グリージョ)が更に突然変異を起こし、果皮の色が
完全に脱落し、緑色がかった黄色の果皮をしたPinot Blanc(イタリア
でPinot Bianco)/ピノ・ブラン(ピノ・ビアンコ)が誕生しました。
ピノ一族の3品種ですが、ピノ・ノワは果皮の色素を使い赤ワインもロゼ
ワインも、そして色素を使わなければ白ワインも造れますが、赤ワイン
の色を思わせる色素を果皮に持たないピノ・グリからはロゼワインと白
ワインが、ロゼワインの色を思わせる色素を果皮に持たないピノ・ブラン
では白ワインしか造れません。
ピノ・グリやピノ・ブランから出来る白ワインはどの様な特徴があるので
しょうか。ピノ・グリの場合には果皮の色素の存在が白ワインの多様性
を生み出します。ピノ・ブランの場合は、醸造過程の相違が白ワインの
多様性を生み出します。
ピノ・グリの果皮のピンクぽい色は色素、そして渋味成分(タンニン)で
それが白ワインへと移行し、備わります。白ワインであってもベージュ
の色調を感じたり、オレンジぽい色を感じたりします。その様な場合、
味わいには軽度の渋味、コクを感じ、飲み応えがあり、グリ品種でない
ブドウから出来た白ワインとは趣を異にします。
ピノ・ブランからは大きく2つのタイプの白ワインが生まれます。ひとつ
は白い花や白い果肉の果実の香りに加え、ミントを思わせる爽やかな
香りがあり、味わうと酸味とミネラリーさのシャープで力強い広がりを
感じる酒質。もうひとつは白い果肉の果実のコンポートを思わせると
同時にカスタードクリームをイメージさせる香りをも備え、味わうと柔和
でふっくらとしたふくらみと粘性あるコクを感じる酒質。この様な感じの
白ワインです。
本日、紹介します2つの白ワインはピノ・グリージョ(ピノ・グリ)で造った
白ワインとピノ・ビアンコ(ピノ・ブラン)で造ったSpumante/スプマンテ
(スパークリングワイン)です。
ピノ・グリージョは果皮に備わる色素の要素を移さずに白ワイン造りを
しましたので、ベージュやオレンジの色調を全く感じない外観なのです
が、味わうとほのかに苦味渋味(タンニン)を感じます。
ピノ・ビアンコはカスタードクリームを思わせる香りが備わる醸造法を
採用(果汁を木樽で発酵させたり、ワインを木樽で熟成させたりした後
炭酸ガスを捕捉する発酵をさせる)をとっていませんので、メントール
やミントの爽やかさを感じる軽快な酒質に仕上がっています。
ピノと言えばピノ・ノワの事を指す場合が大多数ですが、ピノには兄弟
がいます。ピノ・ノワのワインばかりでなく、ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)
やピノ・ブラン(ピノ・ビアンコ)のワインも是非、味わってみて下さい。
*Kettmeir 2015 Sudtirol Pinot Grigio
ケットマイヤー2015ズートティロール、ピノ・グリージョ
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
を使用した料理。
チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
2,500円(消費税別)
*Kettmeir Alto Adige Brut
ケットマイヤー、アルト・アディジェ、ブリュット
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白
味わいの料理。
チーズなら、シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口>
2,500円(消費税別)


