2016年7月23日土曜日

流石、王家の乙女です。

ルーマニアなど東欧にはフランスやイタリア、ドイツなどにはない固有の
ブドウが沢山あり、それらからユニークな香味を備えたワインが造られて
います。
ルーマニアで最も栽培されているブドウはFeteasca Regala/フェテアスカ
・レガラ。ルーマニアのコトナリと言う街の固有品種Grasa/グラサと東欧
で広く栽培されているFeteasca Alba/フェテアスカ・アルバを交配し誕生
したルーマニアのオリジナル品種です。
フェテアスカ・レガラを日本語にすると王家(レガラ)の乙女(フェテアスカ)
で、育ちの良い王家の乙女の様に洗練された品位のある香りと味わいの
ある白ワインを誕生させるブドウです。
このフェテアスカ・レガラから白ワインを造る著名な生産者はルーマニア
のほぼ中央に位置するワイン産地トランシルヴァニアにあり、この国で
最も広大な自社ブドウ畑を擁し、生産量も最大のJidvei/ジドヴェイです。



2年前の秋にジドヴェイを訪れましたが、何もかもが想像の世界を遥かに
超えた異次元のそれでした。ジドヴェイの本拠地の街の名はジドヴェイ。
ジドヴェイの街の住民はほぼ全てがジドヴェイ関係者。2,300ヘクタール
もある自社畑はいくつもの山や丘に広がり、いくつもの城も所有。その城
同士が地下通路で結ばれ、行き来が出来る(これは、そうらしいとの事)。
ゲストハウスは厳重なセキュリティー下にあり、部屋の施錠をしなくても
何も起こらない。などなど。
上の画像の中のオレンジ色ぽい屋根の建物がジドヴェイのメインオフィス
で、手前の斜面が自社畑の一つです。この様な風景が見渡す限り広がり
圧倒されてしまいます。




こちらが王家の乙女、フェテアスカ・レガラの白ワインです。梨を思わせる
瑞々しい香り、ミントなどのフレッシュ・ハーブの香り、白いユリを思わせる
華やかな香りを感じ、味わえば酸味と甘味の絶妙なバランスがあり、一点
の曇りもない綺麗さ、美しさに心を洗われる様な気持ちにさせられる酒質
をしています。王家の乙女と呼ばれるブドウで造られたワインだけの事は
あり、品位に満ちています。
シャルドネやソーヴィニョン・ブランなどの国際メジャー品種から造られた
ワインにも楽しみ、面白さはありますが、地場品種、固有品種から造った
ワインにはそれらメジャー品種のワインに感じられないユニークさが明確
にギッシリと詰まっています。
選択すべきもの、選ばれる為に残っているもの。オルターナティヴなこの
白ワインを是非、味わってみて下さい。
*Jidvei 15 Tarnave Feteasca Regala
 ジドヴェイ15トゥルナヴェ、フェテアスカ・レガラ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わいの
           料理。チーズなら、モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
1,100円(消費税別)




ジドヴェイのワイナリーのテラスからの眺めです。いくつかの山、丘が
見えますがそこにも自社畑が広がっています。