以前のブログで何度も中国のワインのすごさに触れていますが、中国で
初となる伝統的製法によるスパークリングワインの品質も想像していた
レヴェルを遥かに超える驚愕の香味を備えていました。
そのスパークリングワインを造ったのはShanxi/山西省にある今、世界の
ワイン市場で最も注目されているとも言えるGrace Vineyard/怡園酒荘。
白ワインと赤ワインの凄さは既に知っていたものの、あのChampagne/
シャンパーニュでさえなかなかたどり着けない次元の香り、味わいには
正直、驚きを隠せません。
原料ブドウ品種違いの3種類のスパークリングワインがあります。それぞれ
単一の品種から造られていて、Chardonnay/シャルドネ種から造られた白
Chenin Blanc/シュナン・ブランから造られた白、Cabernet Franc/カベルネ
・フランから造られた白です。
シャルドネとシュナン・ブランは白を造る品種ですが、カベルネ・フランは
果皮の色が紫色をしていて果皮の色素をワインへ移さずに造る時だけ白
を造れる品種です。
シャルドネやシュナン・ブランを白ブドウと呼びますが、それらで造られる
白のワインは上の画像の様な外観であったり、もっと黄色い色調をした
外観であったりします。
カベルネ・フランの様な果皮をしたブドウを黒ブドウと呼びます。黒ブドウ
を破砕し、果汁を採るのですが、果汁に果皮の色素が染み出ない様に
優しくプレスしても、僅かですが色素が果汁に移行します。その果汁を
発酵させ、ワインにすると上の画像の様にほのかにベージュの色調を
感じる外観、香りに苺ミルクを思わせるニュアンスがあり、口に含むと
丸くしなやかな、ワイン用語で言う所のシルキーな口当たりのワインに
なります。
白ブドウで造った白ワインをBlanc de Blanc/ブラン・ド・ブラン(白の白)
と言い、黒ブドウで造った白ワインをBlanc de Noir/ブラン・ド・ノワ(黒
の白)と言います。
怡園酒荘のスパークリングワインは中国国内では香港で飲み、国外は
日本でのみの発売で、日本には数百本しか輸入されていません。当店
ではこの夏に中国へ行った関係で、ある中国ワインの輸入元とパイプ
が出来、それら3種類に加え、2009年に収穫したシャルドネ種のみで
造ったヴィンテージ・スパークリングワインも1種類在庫する事に成功
しています。
次回からそれらを紹介します。スパークリングワイン最需要期のXmas
や年末年始を控え、購入を考えているお客様!!超レアものの怡園酒荘
のスパークリングワインは如何でしょうか?