遠近も描けないほど苦手な美術。苦手だから美術、芸術に関心がないのか。
関心がないから苦手なのか。当然の事ながら、芸術への理解力はほとんど
ないに等しく、美術館へ行く事など皆無なのですが、国立西洋美術館で開催
されているボルドー展に行って来ました。
理由は簡単。ボルドー=ワインだからです。実際にはそればかりではないの
ですが、それでもワインに関連した出品が多く、ワインに関心があるのなら、
十分に楽しめる催しものです。
入場券はWEBで予め購入できますので、会場入口で並んでイライラする
のが嫌でしたら、事前購入をお勧め致します。
入口では上の画像の様なパネルが入場者を迎えてくれます。バックには
古のボルドーの街並みが描かれてあり、雰囲気十分です。
時代毎に作品が展示されてあり、その時代背景の説明パネルも飾って
あります。ワインを勉強している人なら、この出来事なら知っている。でも
これは知らなかったな。などと思いつつ、見て回ると良いでしょう。
ワインの貯蔵や運搬に使ったアンフォラです。形は違いますが、アンフォラ
でワインを造る事が今、静かなブームになっていて、グルジア、イタリアで
脚光を浴びています。
18世紀のワインバケツ(ワインクーラー)とグラスです。現在とほとんど
変らない事が判ります。他にワインの瓶の展示もありました。こちらは
技術の進歩がかなりある様で、当時の瓶と現在の瓶では全く別物です。
こちらはDaniel Guestier/ダニエル・ゲスティエの肖像画です。彼は今も
ボルドーでワインを扱うネゴシアン(ワイン商)として重要なBarton et
Guestier/バルトン・エ・ゲスティエの創始者の内の一人です。
19世紀半ばのワインのラベルです。他に、かつてBrane Mouton/ブラーヌ
・ムートンと言われていた現在のChateau Mouton Rothschild/シャトー・
ムートン・ロートシルトの当時のラベルの展示もあります。
今回の数多くの展示品で一番のお気に入りがこちら。Claude Monet/
クロード・モネが描いたVin de Bordeaux/ボルドーワインです。150円
で葉書が売っていましたので買ってみました。
このブログを見て、ボルドーワインが飲みたくなった人がいるかもと
思い、ロゼと赤を1種類ずつ紹介致します。どちらもその原産地呼称
では出色の出来をしている超お勧め商品です。
*Chateau la Rose Bellevue 14 Bordeaux Rose
シャトー・ラ・ローズ・ベルヴュ14ボルドー・ロゼ
原産地呼称:ボルドー・ロゼ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした軽やかな味わい
の料理。
チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口> 1,700円(消費税別)
春巻、揚げ海鮮シュウマイを何もつけずに餡の旨味で食す時に最適
なロゼワインです。
*Chateau le Manoir Cuvee les Graves 10 Lalande de Pomerol
シャトー・ル・マノワール・キュヴェ・レ・グラーヴ10ラランド・ド・ポムロル
原産地呼称:ラランド・ド・ポムロル
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある料理。
チーズなら・・・ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー> 4,000円(消費税別)
鰻の蒲焼、鰹や鮪の角煮にピッタリの落ち着いた香味の赤ワインです。