2015年6月30日火曜日

Opus One/オーパス・ワン

確かに素晴らしいワインなのだけれど、高価過ぎて気軽に手が出せない。
そんな状況が多々あります。その困った状況を解決する為、手を出せない
そのワインに非常に良く似た香味を備え、かつ、価格は桁が一つ違うか、
あるいは三分の一以下のワインを探すと言う作業をしばしばしています。
かねてからリクエストがあり、携っているミッション「カリフォルニアのNapa
Valley/ナパ・ヴァレーで誕生する秀逸な赤ワイン、オーパス・ワンに似た
ワインを探せ!!」、これを今、再び始めています。


今回はオーパス・ワンのハーフボトルを購入し、似ていると思われる赤ワイン
も複数用意、その中から任意で1本を選び、実際にオーパス・ワンと比較した
上でどのくらい似ているのか、似ていてもどこがどの様に異なるのかを検証
する事にしました。
本来ならば収穫年を揃えなければ意味がないのですが、それをしてしまうと
揃えられるワインが限られ、選択肢が減ってしまいますので、純粋に香味が
似ているか否かに焦点を当て、探し出す事にしました。
オーパス・ワンは2010年産のハーフボトル、それに対しての比較対象ワイン
になったのは結果としてJoseph Phelps/ジョセフ・フェルプスで、2012年産の
Napa Valley Cabernet Sauvignon/ナパ・ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニョン
でした。


こちらが両ワインの外観です。黒みがかった深い色合いで香味の豊かな充実
を連想させます。微妙に異なりますが、とても良く似た外観です。
共に紫色の花の華やかさ、黒みの強いベリー果実のフルーティーさ、ヴァニラ
やモカコーヒーのヒント、動物赤身肉を連想させる野趣さも少々あります。ただ
右のグラスのワインには左のグラスのワインにはほとんど感じられない刺激的
なスパイシーさが広がります。
味わいは右の方が酸味とミネラリーさをやや強く感じ、渋味(タンニン)も右の方
が強めです。口当たりの上品さ、優美さ、後味の高級感は左の方が優ると言う
感じの差です。
ここまでの作業は片方がオーパス・ワンと判っているだけで、もう片方のワイン
は不明、そしてどちらがオーパス・ワンなのかを伏せた状況でのテイスティング
です。
ブラインド・テイスティング後の私見は左のワインがオーパス・ワンで、右は左
よりもカベルネ・ソーヴィニョンの比率が高く、重厚さと力強さが優ると言うもの
でした。
私見通り、左がオーパス・ワンで、右はよりカベルネ・ソーヴィニョンの比率が
高いとなりましたが、同時比較でなければ、その差異はもっと狭いものになる
でしょう。
「オーパス・ワンに似ている赤ワインを探せ。」
Cakebread 2011 Napa Valley Cabernet Sauvignon/ケークブレッド2011ナパ・
ヴァレー、カベルネ・ソーヴィニョン と Jayson 2013 Napa Valley Red Wine
 (Pahlmeyer)/ジェイソン2013ナパ・ヴァレー、レッド・ワイン(パルメイヤー)
加え、今回、当店の在庫にジョセフ・フェルプス2012ナパ・ヴァレー、カベルネ
・ソーヴィニョンが加わりました。
オーパス・ワンを飲みたいけれど、予算外だよと言う時に、それら3種類を是非
味わってみて下さい。十分に満足して頂ける筈です。ケークブレッドは11,000円
ジェイソンは10,000円、ジュセフ・フェルプスは10,000円、それぞれ消費税別の
販売価格です。
それから、あまりにも問い合わせが多いので、オーパス・ワンも在庫する事に
しました。今現在の在庫は2010年産の750mlです。価格は消費税別58,000円
です。