2015年6月10日水曜日

生産者来日記念試飲会セミナー

アメリカ合衆国で最も有名なワイン産地はカリフォルニア州のNapa Valley/
ナパ・ヴァレーでしょう。フランスのボルドー地方のワインを意識し、造られた
ワイン、特に赤ワインが知られています。
ナパ・ヴァレーから有名になったカリフォルニア・ワインですが、近年では別
のスタイルのワインが誕生するSonoma/ソノマ(ナパ・ヴァレーの西側の沿岸
に位置し、こちらはフランスのブルゴーニュ地方のワインを意識したワインを
造り出しています。)やソノマの北に位置するAnderson Valley/アンダーソン
・ヴァレー(こちらもブルゴーニュ地方を意識したワインを造り出す地)なども
世界的に有名になりました。
この度、ナパ・ヴァレーのSt.Helena/セント・ヘレナにヘッド・オフィスを構え、
Merlot/メルロから秀逸なワイン造りをするDuckhorn Vinyards/ダックホーン
・ヴィンヤーズがアンダーソン・ヴァレーに設立したワイナリー、Goldeneye/
ゴールデンアイからワインメーカーとエクスポート・マネジャーが来日し、各地
で試飲会セミナーを実施します。


カリフォルニア州の全体にほぼ当てはまるのですが、北から南に向けて寒流
の北大西洋海流が沖合を流れている影響で沿岸部には冷気が流れ込み、
比較的冷涼で、内陸部に向かうほど気温が高くなります。
これを別の観点で捉えますと、沿岸部では比較的冷涼な気候に向くブドウが
栽培され、ブルゴーニュ地方を意識したワイン造りが行われる一方、内陸部
では比較的温暖な気候に向くブドウが栽培され、ボルドー地方を意識した
ワイン造りが行われています。
上の画像はナパ・ヴァレーです。南方の湾から両側を山に挟まれた川沿いの
平地を寒流の冷気が北上します。下の画像はアンダーソン・ヴァレーです。
こちらは北西部の河口から南東に向けて渓谷沿いを冷気が流れ込みます。
どちらも河口が最も冷涼で、内陸部に進むに従い冷気が地熱で温められ、
涼しさが和らげられ、所により熱さへと変わります。


アンダーソン・ヴァレーの南のソノマには行った事があるのですが、アンダーソン
・ヴァレーは未知の地です。南北の違いはありますが、Chardonnay/シャルドネや
Pinot Noir/ピノ・ノワから果実味が綺麗に広がる優美な酒質のワインを生み出す
産地として共に評価されています。
アンダーソン・ヴァレーのワインはソノマのワインと比べ、どの様な特徴があるので
しょうか?ワインメーカーの解説を聞きつつ、シッカリとチェックして来ます。現地に
行かずして、真実に迫れる絶好の機会です。
何度かブログ内で表明していますが、店での販売価格が2,000円超のワインは
訪れた事のある産地で造られたもののみ、3,000円超のワインは造り手に会った
事があるもののみ、5,000円超のワインは現地のワイナリーを訪問し、自分の目、
耳で学んで来たもののみにしています。
今回のチャンスでこれはと感じるワインがありましたら、5,000円以下しか対象に
なりませんが店で販売します。ソノマのワインは常に在庫していますので、比較
できるアンダーソン・ヴァレーのワインが店の取り扱いに加われば、ワイン会で
比較し楽しむ際にお買い求め頂けると思います。
ゴールデンアイの試飲セミナーは11日(木)に開催されます。その為、11日(木)は
休業させて頂きます。ご来店予定でしたお客様にはご不便をおかけ致しますが、
宜しくお願い申し上げます。