2015年5月11日月曜日

Pannonhalmi Apatsagi Pinceszet/パンノンハルマ修道院ワイナリー

996年に設立されたパンノンハルマ修道院。1000年強の歴史の中で
何度かの中断を経験しながらもブドウ栽培、ワイン造りを今日も続けて
います。
最近の中断は1949~80年代の社会主義政権下の時で、ハンガリー
の激動の歴史に翻弄されました。2000年代以降、復活の歩みを始め、
2004年には新しい体制下で洗練された香味のワインが誕生しました。
ワイナリーは修道院から数分の所にあります。修道院を右手に坂道を
下って行くと右側に建物が見えて来ます。


ワイナリーの前まで来るとApatsagi Pinceszet es vinoteka/修道院ワイナリー
とワインショップの標識が立っています。ワイナリー訪問の際、この案内板を
見る時が最も興奮する瞬間です。ついに来たなと言った感じです。


外観からも超近代的なワイナリーであると推測できます。丘の中腹に建設され、
丘の頂上にまで建物が伸びています。建物は丘の内部、地中にありますので、
伸びている様子は外観からは判りません。
この建設様式はワイナリーでは一般的で、土中に建物がある事で建物の内部
の温度が一定の幅に保たれる事、そして丘の上から中腹に向かって製造工程
が進むので、ブドウ、ブドウ果汁、ワインへの余計な重力がかからなく、それら
へのダメージが少ないなどのメリットがあります。



古臭いイメージのある修道院のワイナリーですが、ここでは驚きの設備、最新の
設備、清潔感に満ちた醸造道具や空間が広がっています。
次回はパンノンンハルマ修道院ワイナリーの内部に進入編です。