2015年4月16日木曜日

アルゼンチン・ワインと言ったら、やはりこれです。

Cabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン、Merlot/メルロ、Pinot Noir/
ピノ・ノワなどインターナショナルなブドウ品種から赤ワインを造る生産国は
世界中に存在しています。同じ品種でワインを造っても産地が違えばその
香味は必ず異なります。しかし、違いはある定まった範囲内での違いです。
それではオリジナリティーが明確ではありません。
そんな傾向に一線を画すワインが注目されています。イタリアならその地
に根付いた土着品種からのワイン、アメリカならZinfandel/ジンファンデル
と言う品種からのワイン、チリならCarmenere/カルメネーレからのワイン、
アルゼンチンならMalbec/マルベックからのワインです。
土着品種は根付いている地が原産地ですから他の産地にはほとんどない
か全くありません。ジンファンデル、カルメネーレ、マルベックも主要品種と
して単一でワインになっている事は他の国、産地ででは稀有です。
4月17日はMalbec World Day/世界的にマルベックのワインをたたえ様と
言う日。起源は1853年にさかのぼります。当時のアルゼンチン大統領、
ドミンゴ・ファウスティーノ・サルミエントがアルゼンチンのワイン産業変革
の為に起こした行動がきっかけになっています。
フランスの土壌学者、プージェに依頼し、アルゼンチンにどの品種が最適
かを調査させました。結果、彼が選んだのがマルベックでした。この品種
は元々はフランス原産で、ボルドーでは補助的な役割を、カオールでは
主要品種として栽培、ワインへと生まれ変わっていますが、その産地は
限定的です。
ある特定の品種から造られたワインを語る時、その品種の本来の原産地
からのワインの香味について語ります。しかし、マルベックと言う品種から
造られたワインについて語る時、それはフランスではなくアルゼンチン産
のマルベック・ワインについてです。現代ではマルベック=アルゼンチン
との考えがワインの世界では定着しています。


その様な流れもあり、アルゼンチンが制定したマルベックの日は少しずつ
ですが、その規模を拡大し、アルゼンチン国内だけでなく、ニュー・ヨーク、
ワシントン、トロントやオタワ、更にはイギリスでも様々なイヴェントが企画
され、マルベックのワインを飲みながら祝われています。
マルベックから造られた赤ワイン、勿論、果皮の色素をどの様に使うかで
白ワインもロゼワインも出来ますが、の特徴は簡単に言うなら、華やかな
香りと丸みのあるなめらかな味わいとなります。
スミレ、ブルーベリーなど紫色の花や果実の華やかさ、時にリキュールの
様な芳香を備え、凝縮した果実味の中にしなやかな広がりを見せる渋味
(タンニン)が存在します。酸味は優しく、ふくよかなアルコールの厚みが
余韻の優しさ、豊かさを生みます。Syrah/シラーと言う品種から造られた
赤ワインを知っているのでしたら、味わいにペッパーを思わせる刺激が
ないのがマルベックの赤ワインと理解すると良いでしょう。



マルベックの赤ワインを飲んでみたくなりましたか?そんな方は是非、
当店へ。お手頃価格でマルベックの個性がギッシリと詰まった逸品を
販売しています。4月17日はマルベックの日です。あなたもマルベック
のワインを飲んで祝ってみて下さい。
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La Vuerta 2013 Mendoza Malbec
ラ・ヴエルタ2013メンドサ、マルベック
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある料理。
チーズなら・・・ブリー。青かびタイプ。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
1,400円(消費税別)