2015年1月20日火曜日

Satori

悟りとは、物事の真の意味を知る事。仏の世界では別の意味もありますし、
ボトルの裏ラベルにもZenに言及していますが...。仏門の世界は判りません
ので、前者の意味に沿った私論になりますが、インドのこの赤ワインになぜ
Satoriと言う商品名を付けたのか? 


ワインの世界に長く身を置いた人間の常識では、インドに高品質のワインを
造れる環境がある訳がない。気候が過酷過ぎ、ワイン醸造用ブドウの栽培
は不可能。良いブドウがないのだから、結果、高品質のワインは誕生しない
と。
しかし、真実は違うのです。今のインドのワイン産地には暑さを補う標高が
ありました。気候をマイルドに保つ風や海流がありました。そして何よりも
世界に通用する素晴らしい品質のワインを造ってやろうと言う情熱があり
ました。
フランスの銘醸ワイン、いや世界を代表するワインの産地ボルドーはかつて
沼地でした。ワイン醸造用ブドウを育む環境とは程遠い地だったのです。が
情熱ある人達の惜しみない労働の結果、今のポジションを勝ち取りました。
銘醸ワインの産地は試練を乗り越えた結果、その称号を手に入れたのです。
恐らく、インドのSula Vineyards/スラ・ヴィンヤーズはワイン業界の非常識に
挑み、それを覆し、世界のワインの常識にしてやろう。そんな気持ちも含め、
自分達の商品にSatori、真実を自分の五感で知れとメッセージを発している
のでしょう。
ワインの世界では、不可能を可能にする、非常識をかつてのものとし、常識
を創り上げる。こんな事が色々な所で起きています。真実はボトルの中に、
そして、それは紛れもなく机上の世界では思いもよらぬ所で成し遂げられて
います。
スラ・ヴィンヤーズが3つの品種をブレンドし、造り上げた入魂の一作を偏見
なしに味わってみて下さい。ボトルの中の真実があなたに何かを語りかけ
ます。
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Sula Vineyards Satori Nashik Red
スラ・ヴィンヤーズ、サトリ、ナシク・レッド
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー>
1,600円(消費税別)
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紫色の果実の華やかさとリッチさがあり、凝縮し、丸みのある柔和な酒質の
赤ワインは不思議と玉子焼きとの相性が抜群です。メントールを思わせる
ハーブぽいニュアンスを含んでいるワインの場合には、ほうれん草入りの
玉子焼きがより良く合います。