2014年9月19日金曜日

トランシルヴァニア@ルーマニア

初めて訪問したルーマニアのトランシルヴァアニア地方はブドウの楽園とさえ
言えるまでのテロワールを有した場所でした。降水量は少なく、勿論、ブドウ
栽培に必要な降雨はシッカリとあり、乾燥し、その為、病気の発生は抑止され、
更に陽が差す前の冷涼さが、陽が昇ると一転し、地中海沿岸を思わせる暑さ
になり、日没後は陽光で火照った大地が冷却されると言った具合。
日照時間の長さがブドウの緩やかな成熟を促し、日夜の寒暖の差が熟度の
高いブドウを育むのです。この地方では最初の収穫が9月下旬から10月上旬
に始まり、熟度の高いブドウは10月下旬になってから収穫に入るそうです。
訪問した今月の上旬には既に立派な外観のブドウが豊かに実っていましたが
実際に食べてみると、高い酸度があり、ワインを醸造する為にはまだ糖分が
少なく、更に数週間の成熟による完熟を待たなければならない事が醸造家で
ない私にも判りました。


今回のルーマニア滞在でお世話になったワイナリーはJidvei/ジドヴェイと言い、
この国で最大のワイナリーでありながら、使用するブドウは全て自社所有の畑
で栽培収穫したもののみ。畑の総面積は2,300haで、複数の山の斜面を隙間
なく覆うその光景は今までのワイナリー訪問で培った知識を完全に打ち砕くまで
に圧巻でした。
「この品種が植えてあるこの一区画は60ha。小さいけれどね。」こんな説明が
ひっきりなしに出て来る程です。100m×100m=1haですから、小さいとは
とても思えないレヴェルの話です。


少雨、乾燥、豊かな日照、気温の寒暖差は病害虫とは無縁の健康で良質の
ブドウを豊かに、しかも高品質に育みます。説明によると収量はやや多い様
に感じましたが、ブドウの健全度を考えると理にかなった程度の事と理解が
出来ます。


2,300haの中で最も栽培面積が多いブドウがFeteasca Regala/フェテアスカ
・レガラ(日本語にすると王家の乙女の意味)。Feteasca Alba/フェテアスカ・
アルバとGrasa/グラサと言う2品種を交配した結果、生まれたブドウです。この
ブドウは主にルーマニアとハンガリーで栽培され、白い果肉の果実や白い花
を思わせる清楚な香りがあり、フルーツのピュアさを格とし、酸味とミネラルが
綺麗に広がる酒質の白ワインを造り上げます。
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*Jidvei 2012 Tarnave Feteasca Regala
  ジドヴェイ2012トゥルナヴェ、フェテアスカ・レガラ
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な味わい
           の料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな、やや辛口> 1,100円(消費税別)
Demisec/デミ・セックですので、ワインの温度を高くしますと甘味をより多く感じ
ます。


ジドヴェイのワイナリーに向かう入口。この道の両側にもブドウ畑があり、坂を
登り切った所にワイナリーがあります。そのワイナリーの2階から見渡す風景も
一面、ブドウ畑です。