実に不思議な事。ブドウから造られたワインなのにどうして色々な香りがするの
だろうか?若葉の香り、野に咲く小さな白い花の香り、高原の澄んだ空気の香り
白桃や幸水梨の香りと挙げればきりがありません。
認知できる一つの香りは、認知できない複数の香りの集合体である。そんな感じ
ではないでしょうか。ブドウ自体が持っている香り、酵母の働きにより果汁の糖分
が発酵し生成された香り、ワインが熟成する事で誕生した香り、それらが様々な
組み合わせになり、植物や花など果実ではない香りとして感じ取れるのです。
明るく、柔らかい日差しに輝く、鮮やかな緑色の若葉の清々しく、心地良い香りが
漂っています。そんな若葉の香りがある白ワインをご存知ですか?Sauvignon
Blanc/ソーヴィニョン・ブランと言う品種から造られるワインにその香りを感じ
ます。真に春、そのものです。そんなワインですから、春野菜が旬の今、家庭の
食卓で大活躍します。天ぷら、おひたし、パスタなどなど春野菜を使った料理に
ピッタリの香味をしています。
特にお勧めなのは、フキノトウ、タラの芽、コシアブラ、コゴミ、菜の花を天ぷら
やフリットにして天然塩でそれらを味わうのなら、是非、ソーヴィニョン・ブランの
辛口白ワインを料理と共演させてあげて下さい。ワインと料理のマリアージュが
どんな事なのか実感できるでしょう。
そしてソーヴィニョン・ブランの辛口白ワインのもう一つの特徴は心地良い苦み
の広がりがある事。ですので、小魚や貝類のミネラル感ある苦味との相性が
抜群です。白魚や素魚の天ぷら、アサリのかき揚げ、焼きハマグリ等を天然塩
で食す時にも最高のパートナーになります。
春の香味がギュッと詰まったソーヴィニョン・ブランの辛口白ワインを春爛漫の今、
春の食材と共に味わい尽くして下さい。
*Arabella 2013 Western Cape Sauvignon Blanc
アラベラ2013ウェスタン・ケイプ、ソーヴィニョン・ブラン
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な味わい
の料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある、やや辛口> 1,300円(消費税別)