2014年4月26日土曜日

試してみたら、結果All Right!!

食べ物と飲み物を合わせたり、食べ物同士を食べ合わせたりする前、その
組み合わせは合わないだろうと勝手に決めつけている事はよくあるのでは
ないでしょうか。しかし、思い切ってやってみると意外にも素晴らしい調和を
見せたりして、驚きの発見をしたりします。
生ハム&メロンと言う組み合わせがあります。ハムの塩気にメロンの甘味
をバッティングさせ、相反する要素を中和させた究極のマリアージュです。
それがあるのなら、完熟果実に通じるリッチな果実味があり、酸味を基調
をした甘味を備えた白ワインと生ハムでも同じ様な現象が起きるのではと
思い、してみた所、パーフェクトに近いマリアージュを創造した組み合わせ
がありました。
その組み合わせの片方の主役は、ルーマニアの白ワインでTamaioasa
Romaneasca/タマイオアサ・ロマネアスカと言うマスカット系のブドウ
から造られたDulce(甘口ワイン)です。


そして、もう片方の主役は、イタリア北部が原産の生ハム、Prosciutto di San 
Daniele/プロシュット・ディ・サン・ダニエーレで、油脂分がきめ細かく溶ける
様に広がり、そこから甘味旨味を感じ、ピリリとした塩気のアクセントが効いた
深みのある味わいをしています。
そのとろける様な口当たりが白ワインのリッチな果実味のグラマーな口当たりと
アクセントの効いた塩味が完熟ブドウ由来のナチュラルな甘味と美しい調和を
見せてくれます。
実はサン・ダニエーレと様々な甘口白ワインを合わせて来たのですが、今回の
組み合わせが今までの中で最高ではないかと感じています。つまらない先入観
を捨て去ろう。そうすれば思わぬ大発見、感動の経験が出来ます。状態の良い
プロシュット・ディ・サン・ダニエーレが入手できたなら、ルーマニアの白ワイン、
タマイオアサ・ロマネアスカで至高のマリアージュを創造してみて下さい。


東京へ行くと用事が済んだ後に必ず行くのが東京駅構内のグランスタにある
Eataly/イータリーとBURDIGALA/ブルディガラ。イータリーは数多くの種類の
生ハムを切り売りしてくれる店で、プロシュット・ディ・サン・ダニエーレの入手
はいつもここ。
そして、そのサン・ダニエーレの相棒として紹介したルーマニアの白ワインに
同様のマリアージュをしてくれたのがブルディガラで買ったパン、下の画像の
Tartine d'Alsace/タルティーヌ・ダルザス。ベシャメル・ソースのナチュラルな
甘味とオイリーな口当たりがワインの酒質に実に密接に相乗し、至福の時
を楽しめました。
イータリーは都内に数軒ありますので、東京へ行った際には生ハムを少量
ずつ数種類購入し、当店厳選のワインでイタリアンな夜を家庭で楽しんで
みて下さい。


Monser 11 Dealurile Husilor Tamaioasa Romaneasca
モンシェール11デアルリレ・フシロール、タマイオアサ・ロマネアスカ
<コクのある、やや甘口> 1,400円(消費税別)