2014年3月24日月曜日

圧搾機を変えてから増した凄み

長野県小布施にあるオブセワイナリー。日本のワイナリーと言う範疇を遥かに
越えて、世界でもトップ・クラスに位置付けられるワインを生み出す造り手です。
このオブセワイナリーが近年、行った改革の中で最も重要なのは、白ワイン用
のブドウ圧搾機を変えた事。これによって白ワインの品質が飛躍的に向上し、
その香味の凄さはChardonnay/シャルドネならば本場ブルゴーニュ(フランス)
で、Sauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブランならボルドー(フランス)やロワール
(フランス)で誕生するワイン達をも凌ぐ程です。
圧搾機で?そんな事を言わないで下さい。ワインはブドウ以外の原料を使用
しないで造り出される飲料です。だから、良質なブドウを育み、そのブドウが
持つ自然の恵みを余す所なく、果汁に、そしてワインへと移行させてあげるの
です。
良質なブドウがあっても、良質な果汁が取れなければ、決して良質なワインに
なりません。良質な果汁を取るには、優れた性能の圧搾機が不可欠なのです。
優しく、雑味を出さず、ピュアな果汁を搾り取れる圧搾機が。
圧搾機を変える前と変えた後の同じ品種の白ワインを比べると、(収穫年が
異なるので、純粋な比較にはなりませんが)変えた後のワインは一言で表現
すれば「美」、これに尽きます。一点の曇りもない、何も突出しない、何も不足
しない、こんな香味、酒質のワインです。それでいて静かに湧き上がる深みが
あります。
この様なレヴェルのワインは世界中探しても、そう簡単に見つかるものでは
ありません。それがこの日本で誕生し、私たちは味わう事が出来るのです。
何て幸せな事でしょうか。曽我彰彦さん@オブセワイナリーが生み出す逸品
を是非、ご家庭で堪能して下さい。


ドネーヌ・ソッガ2013クマンド・ヴィンヤード、ソーヴィニョン・ブラン
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
           味わいの料理。
チーズなら・・・シェーブル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口> 
コルク臭(ブショネ)と無縁のDiam/ディアムと言うコルクを使用し、ワイン
の香味のフレッシュさ、クリーンさを保っています。


春キャベツの旬がやって来ます。ポルトガルの国民食とも言えるキャベツの
スープ/カルド・ヴェルデに合わせ、春のヒントがあるソーヴィニョン・ブランを
お楽しみ下さい。


↑新芽かき前の画像、↓新芽かき後の画像
判り難いですが、赤っぽい円で囲まれた所を比べてみて下さい。



春になり、出た新芽。今後の成長、収穫に備え不必要な芽は取り除きます。その
取り除いた芽が知る人ぞ知る絶品の食材。天ぷらにして白ワインのつまみに。
ワイナリー関係者の密かな楽しみです。
ブドウの樹が芽吹く頃、ワイナリーを訪れてみませんか?運が良ければ、新芽を
ゲット出来るかも。そんな幸運に恵まれたなら、ソーヴィニョン・ブランの白ワイン
でマリアージュを楽しんで下さい。