群馬でマンゴー栽培。世の中、気候変動で農作物に基づく様々な
事象が大きく変化しています。
ワインに関しては、ある研究データを読み解くと、いずれボルドー
では今の栽培品種が育たなくなり、今はまだ未開の地、アルプス
山脈の斜面でワイン用ブドウの栽培が可能になるのです。50年
から100年後位の話の様ですが...。
しかし、その前兆は10年ほど前から既に始まっています。ドイツは
白ワイン大国として世界のワイン市場に君臨していましたが、年々
赤ワインの生産量を増やし、今ではそのイメージをスッカリ払拭し、
ピノ・ノワから世界トップ・レヴェルの赤ワインを造り出しています。
それに続いたのはイギリスです。ワイン消費大国ではありますが、
造る方では不毛の地とさえ言われていました。ところがその気候
変動は不毛の地にスパークリングワイン用ブドウの栽培へ恩恵
を与えました。その結果は世界中のスパークリングワインが対象
の品質コンクールでドン・ペリニョンなどの銘醸シャンパーニュを
抑え、1位を獲得し、スパークリングワインならイギリスとの構図
を世界に知らしめました。
そして、近年、ピノ・ノワの本場、ブルゴーニュにピノ・ノワの産地
はあなたの所だけではないぞと対抗し、ブルゴーニュ独占だった
のは過去の事と引導を渡したのがカナダ。この国は非常に冷涼
な気候の為、氷結ブドウから造るアイスワインでは有名でした。
近年の気候変動による年間平均気温のわずかな上昇により、
アイスワイン用ではないブドウも十分に成熟する様になり、数々
の高品質ワインが誕生。そして、ピノ・ノワの赤ワインの勢力図
を大きく変化させました。
カナダのピノ・ノワの赤ワインの特徴は、エレガントな果実味と優美な
酒質。果実とタンニン(渋味)と木樽からの成分の美しいハーモニー
が感じられます。これは冷涼な気候の産地で、豊かな日射量があり、
昼と夜に寒暖の差が出来る所から、ブドウの緩やかな生育と成熟が
起こる事によって、ワインにもたらされる現象です。
メキシコ湾から北上する海流は暖流ですから北米東海岸やヨーロッパ
の西部はその暖流に影響を受け、比較的温和です。しかし、カナダの
東海岸は北極からの寒流が南下、北上する暖流の影響を受けません。
その為、フランスとほぼ同じ北緯ではあるのに比較的冷涼なのです。
これがカナダのピノ・ノワの赤ワインに美をもたらします。
ピノ・ノワの美、スミレの香りを備えたカナダ産赤ワインをあなたの五感
で堪能し尽くして下さい。
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Alvar 2012 Ontario Pinot Noir
アルヴァール2012オンタリオ、ピノ・ノワ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアムボディー> 3,150円
