2013年2月7日木曜日

大根、ブリ、そして塩


なんとなく条件反射的にしてしまう事が私達には多くないですか?
例えば料理を作る時、食べる時にいつでも醤油を使ってしまう。
醤油を使わなくてもそれらを食べる事が出来るにも関わらず...。
大豆アレルギーになって以来、味付けは塩になった私にとって、
それ以前の醤油を使ってしまう日常食生活に今更ながら疑問を
感じてしまうのです。
日本的調味料の中でもっとも味わいの強いものが醤油。それを
適度に使わなければ食材の味わいが消えてしまいます。料理
が黒ずんでしまうほど醤油を使ったりしまっては、それは醤油
そのものを食べていると言っても良いでしょう。
今が旬の寒ブリ。ブリと言えばブリ大根。定番は出汁で炊き、
醤油で味を調える。普通はそうかもしれません。しかし、時には
出汁で炊き、天然塩で味付けをして食してみませんか?大根
そのものの旨味、ブリそのものの旨味が淡い塩味で引き立ち
大地の恵み、海の旨味を満喫出来ます。
そして何よりも地中海で育まれたブドウで造られた海の要素を
感じる白ワインとの素晴らしいハーモニーを実感、楽しめるの
です。温暖な地中海性気候の中で誕生した白ワインの特徴は
ブドウ品種の違いに関わらず、豊かなヴォリューム感、苦味
のアクセントある骨太なミネラル感があります。
大根に感じる大地のミネラル感、ブリに感じる海のミネラル感
天然塩に感じる同じく海のミネラル感がワインのミネラル感に
同化、相乗します。その土地の産物にその土地の酒。これは
マリアージュの鉄則。
この冬は海のミネラルを料理に添え、海のミネラル感を存分
に楽しめる白ワインを味わい尽くしてみませんか?イタリア
中部、南部にかけて広がる海を望む産地からそんなワイン
が多数やって来ています。



大地のミネラル感、海のミネラル感のマリアージュを楽しむ
のならこんなワインがお勧めです。
*Cusumano 2011 Alcamo
  クズマノ 2011 アルカモ <イタリア、シチリア>
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターや
           オリーヴオイルを使用した料理。
          チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,575円
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どちらのワインも硬水のミネラルウォーターを思わせる
骨太なミネラル感が広がります。
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*Macrina 2011 Verdicchio dei Castelli di Jesi
                    Classico Superiore
 マクリーナ 2011 ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ
          イエージ・クラッシコ・スペリオーレ
          <イタリア、マルケ>
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターや
           オリーヴオイルを使用した料理。
          チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
750ml 1,680円  375ml 1,050円
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マクリーナの方はナッツを思わせる香ばしさがあり、そこ
からタコ、イカ、カキなど苦味感じる旨味のある食材を
フライにし、天然塩で食す時にも最高の相棒になります。