2012年12月23日日曜日
美しさが違います
世の中には多種多様な品評会(ワイン・コンクール)があります。
村主催のもの、地方主催のもの、国主催のもの、出版社や業界
主催のもの等。それにより格式や権威が異なるので、金賞や
三ツ星を取ったからと言って、それらを全てひとくくりにして同列
とみなす事は出来ません。
イタリアにGambero Rosso/ガンベロ・ロッソと言うグルメに注力
した出版社があります。ここが主催し、毎年、イタリア全土から
のワインを対象とした品評会が行われています。そこで高評価
を得たワインは星三つではないですが、ワイングラス三つで
Tre Bicchieri/トレ・ビッキエリと言う称号を手に入れる事が出来
ます。
この品評会は格式高く、権威があり、トレ・ビッキエリを獲得した
ワインはその秀逸な酒質がテイスティングすれば瞬時に認識
出来る程。同じ原産地呼称のワインと比べても、その美しさが
段違いです。
過日、トレ・ビッキエリのワインも含んだ試飲会に参加した際に
テイスティングし、その品質の高さ、コストパフォーマンスの良さ
から、輸入されたなら、絶対に店で販売をしようと決心していた
スパークリングワインが遂に入荷して来ました。
そのスパークリングワインがこちら。北部、Veneto/ヴェネト州
のワインで、Glera/グレラ(つい最近までProsecco/プロセッコ
と呼ばれていた品種)から造られていて、白い花の清楚な
香り、白い果肉の果実の瑞々しさに溢れ、ライトタッチで繊細
な口当たりをしています。
何も突出せず、何も不足せず、高次元で甘味、酸味、苦味
が調和しています。これほどまでにバランス感に優れている
と料理と合わせる事でその酒質のバランスが崩れ、折角の
香味の素晴らしさが削がれてしまう可能性があります。
この様な時には素材が持つ甘味旨味を生かした淡い味わい
の料理でワインの持ち味を崩さない配慮が必要です。又は
食前酒や食後酒でワインだけを楽しむのも一手です。
トレ・ビッキエリの凄さ、それは香りを嗅ぎ、一口味わえば
誰でも感じられます。2012年、イタリア産スパークリング
ワイン最高峰に君臨したこのワインを是非、味わってみて
下さい。これこそが逸品です。
野菜、えのき、鳥肉の持つ優しい旨味を生かした塩だしの鍋
をスープの淡い旨味だけで食す。これでこのスパークリング
ワインとのマリアージュはパーフェクトです。大切なので、別
の言い方をします。くれぐれもポン酢で食さない様に!!
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Giustiano B 2011 Valdobbiadene Extra Dry
ジュスティアーノ・ビー 2011 ヴァルドッビアデーネ・エクストラ・ドライ
相性の良い料理:素材の持つ優しい甘味を生かした
軽やかな味わいの料理。
チーズなら・・・モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<軽く、まろやかな、やや辛口>
3,150円