2012年9月27日木曜日

赤ワインに最も良く合う魚料理なら


良く耳にする事。魚料理には白ワインだよね。いや、中にはこんな事も。
魚料理にはワインは合わない。果たしてそうなのだろうか?それらの事
は、100%間違いではない。でも、かなりの確率で間違っている。
魚料理にだって赤ワインと非常に良く合うものもあるし、ワインならでは
の相性の良さ、相乗効果で味わいが引き立つ魚料理だってある。
ワインと料理の相性の良い組み合わせは、魚だから白、肉だから赤なの
ではなく、素材をどの様に調理するのかで決まる。同じ素材でも、醤油で
味付けした料理と塩で味付けした料理では合わせるワインが異なる。
ワインと料理を相性良く、お互いを違和感なく結びつけるポイントは、色
と色を同化させる事が一番簡単な方法。醤油で味付けすると料理は赤、
黒系の色になる。この色合いを持つワインは赤塩で味付けすると料理
は白、黄、緑系の色になる。この色合いを持つワインは白。素材が何か
なのではなく、出来上がった料理の見た目の色をその色合いと同じ色を
したワインに合わせてあげれば良い訳。こんな簡単な手法でもワインと
料理は実に良く同化し、そのハーモニーの素晴らしさを楽しめます。
厳しかった夏が去り、本格的に秋の気配が濃く漂い始めました。味覚の
秋、食欲の秋ですが、その前に夏バテの疲労感が...。そこは栄養満点
の鰻の蒲焼でも食べて、疲労回復に努めましょう。
鰻と言う食材。フランスやイタリアででも大いに食されていて、この食材
を使った料理は実に良くワインに合います。先程も書いた様に、調理の
仕方にもよりますが、最も赤ワインに良く合う魚料理になる食材のひとつ
なのです。
日本では蒲焼にして食す事がほとんどですが、鰻の脂肪分、タレの旨味
山椒のスパイシーさ、これらが赤ワインとの結びつきを強固なものに
します。鰻の脂肪分は赤ワインの渋味成分(タンニン)を和ませ、甘味
旨味ある姿に変化させます。タレの旨味は焦臭成分(ソトロン)の芳醇
さがギッシリ詰まっていて、木樽熟成し、リッチさをまとった赤ワインの
旨味と相乗します。そして、山椒の風味はそれに通じるスパイシーさ
を持つタイプの赤ワインとは心地良い香りのマリアージュを奏でます。
どうですか?鰻の蒲焼を食べながら、赤ワインが飲みたくなりました
か?そんな気分に陥ったなら、当店へお越し下さい。鰻の蒲焼に
ピッタリの赤ワインが皆様の来店をお待ちしております


鰻の蒲焼にピッタリの1本はこれだ!!
イタリア南部、カラーブリア州のCiro/チロ(イタリア全土を人の足に
例えるとちょうど土ふまずの辺り)と言う産地の赤ワインです。この
ワインはGaglioppo/ガリョッポ種を主体に造られ、オリエンタル
なスパイスを思わせる香り、大地を思わせる野趣な風味ある
味わいをしています
いつもより山椒を多めにふりかけ、この赤ワインの香りに近づけ、
土の風味すら感じる鰻の野趣さ、血合いを感じる野趣さ、その
風味と同系の味わいを備えた赤ワインとをリンクさせ、その相乗
する旨味を堪能して下さい。
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Zito 2008 Ciro Classico
ジート 2008 チロ・クラッシコ
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャーノ。
                    チェダー。
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
1,785円