2012年7月9日月曜日
サマー・ワイン
気温の上昇と共にワインの消費量が減少してしまう日本。なぜ、
冷えた白ワインやロゼワインを楽しんでもらえないのだろうか?
各国の色々なワイン産地を訪れ、その地も含め、どんなワインの
楽しみ方をしているのかチェックしてみているが、見る限り、ここ
日本ほど、赤ワインに偏った消費をしている所はない様に感じて
いる。
TVで赤ワインのポリフェノール健康神話で消費者を煽ったせいも
あるだろうが、個人的に思っている事は多くの日本人が渋味成分
に適応力を持っていると言う事。
その秘密は、日本を代表する飲み物にある。それは緑茶(抹茶)。
色こそ違うが、緑茶のカテキンは渋味成分。赤ワインの渋味成分、
タンニンやポリフェノールと同類。だから、緑茶を好んで飲んでいる
日本人は渋味成分に抵抗がない。つまり、赤ワインの渋味が全く
気にならない訳。でも、食べ物や気候も考慮して、赤ワインだけで
なく、違う色のワインも楽しみませんか?
欧米では、夏になると避暑地やレストラン、そして、家庭の食卓で
でも、サマー・ワインと称し、ロゼワインを大いに楽しみます。ロゼ
と言っても、白ワインに限りなく近いタイプから、赤ワインを彷彿
させる渋味を備えたタイプまで様々。食べ物や楽しみ方でその
多様なロゼワインを選び分ければ、きっと、今までとは違った
ワイン・ライフを堪能出来る筈。今年の夏は、是非、サマー・ワイン
に挑戦してみて下さい。
ロゼワインには見た目の色がピンク、薄い赤、オレンジ、きつね色
の料理が合います。
例えば白ワインに近いタイプのピンク色や薄い赤色のロゼワイン
なら・・・トマトとモッツァレッラのサラダ、トマトの冷製スパゲッティ、
ガスパチョ、ピッツァ・マルゲリータなどと
赤ワインに近いタイプの色合いの濃いロゼワインやオレンジ色を
帯びたロゼワインなら・・・チキン・ソテー、春巻き、餃子、画像の
様なコロッケなどの揚げもの全般と
揚げものでもレモン果汁をかけるなら、白ワインに近いタイプの
ロゼワインと一緒に、塩で食べるのも同じ様に。ソースをかける
のなら赤ワインを思わせるロゼワインと一緒に。こんな具合に
ロゼワインの多様性を生かし、暑い夏の食生活に新風を送り
込みましょう。