画像の白ワインはイタリアワインで最も有名なワインの筆頭。
Moscato/Muscat(モスカート/マスカット)ブドウが原料のほんのり甘く、
軽く発泡しているFrizzante/フリッツァンテ。ワインに含まれているガス
がキレを生み、含有している甘味をサラリとした感じに変化させ、後味
にまったりとした甘味を残さない。
常識的にはこの手の甘めのワインは料理と合わせるよりも、デザート
に合わせ楽しむか、食前酒や食後酒として楽しむのがお決まり。事実、
今までその様に楽しんで来た。
しかし、決め付けないで試してみるものだ。このワインを飲みながら、
夕食をとってみた。炭酸ガスは口中を洗い流す。その通り、このワイン
は微発泡ながら、シッカリと口中を洗い流してくれた。更にフレッシュさ
を創り出しているリンゴ酸の存在もまた、口中をサッパリさせるのに
効果を発揮。料理を食べながらでも、大きな違和感を感じずに楽しめた。
このワインに合わせ、より良く楽しむには、食材に脂肪分がない事。
醤油を使って調理していない事。オリーヴオイルと塩で食べる料理なら
ベスト。
実際、マグロのカルパッチョ、ブロッコリーとニンジンの温野菜サラダ、
塩だしつゆのかけうどんとこのワインを楽しんだ訳だが、それにも十分
合わせられた。
ここで結論。オリーヴ・オイルを使った塩味の淡い味わいの料理なら、
ワインがある程度甘くても、リンゴ酸が豊かで、発泡があれば、それら
はマリアージュする。これでまたひとつワインと料理のマリアージュの
世界が広がった。
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Vigna Senza Nome 2011 Moscato d'Asti
ヴィーニャ・センツァ・ノーメ2011モスカート・ダスティ<イタリア>
相性の良い料理:素材の自然の甘味を生かした料理。
フルーツを使用した菓子。
チーズなら・・・クリームチーズ。
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな、やや甘口>
2,625円