2012年4月8日日曜日

カルパッチョにはこれだ!!


イタリアのロゼワインはかなり良い。そして様々なブドウ品種から様々な
タイプのロゼワインが造られていて、その多様性が料理とのマリアージュ
の多様な可能性を創り出している。
画像のロゼワインは、ヴェネツィアがあるVeneto/ヴェネト州のBardolino
Chiaretto/バルドリーノ・キアレット。キアレットとは明るい色調のロゼワイン
と言う意味。確かにこのロゼワインは鮮やかな、そして明るい薄い赤色を
している。
柘榴やハーブスパイス、僅かに動物赤身肉を感じさせる香り。落ち着いて
いて深みのある味わいの中に明確にタンニン(渋味成分)を軽めに感じる
本格的な酒質のロゼワイン。
このワインはイタリアではカルパッチョに合わせ楽しむのが定番。ソムリエ
協会の教本にもそう書いてある。が、これがなかなか上手くマリアージュ
しない。年によってブドウの出来具合が異なる。このワインの2009年もの
はベリー系果実の香りが華やか過ぎて動物の赤身肉料理とは香りの同化
がなく、心地良いマリアージュとはならなかった。
しかし、この2010年ものは既に書いた通り、動物赤身肉を感じる香りがあり
更に、フルーティーさが控えめ。これならばカルパッチョとはパーフェクトに
近いマリアージュをするはず。ワインと料理の相性の良さは、先ず香りと
香りの波長が同じ事。これは必須条件のひとつ。


もし、画像の様な感じでカルパッチョを作れば、 このロゼワインとは一層の
マリアージュの良さを感じられるに違いない。お互いに動物赤身肉を感じる
香りがある。お互いにハーブスパイスを感じる香りがある。そしてチーズや
オリーヴオイルの油分とワインのタンニンは相乗し、旨味を生む。


それを考えると、牛肉でなくても血合いを感じる魚でも代用出来そう。そう、
マグロの赤身を使って同じ様にカルパッチョを作れば、その料理はこの
ワインの立派な相棒。
さあ、ロゼワインとカルパッチョのマリアージュを楽しんでみませんか?
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L'Infinito 2010 Bardolino Chiaretto
リンフィニート2010バルドリーノ・キアレット
相性の良い料理:わずかな脂肪分を含む素材、バターやオリーヴオイル
           を使用した料理。
           チーズなら・・・ゴーダ。
飲み頃温度:10~12度。
<コクのある、やや辛口>
1,365円