2012年1月12日木曜日

ロゼワインならスペイン


世界中の多くのワイン生産国でロゼワインは造られている。生産国単位
で見た場合、恐らくロゼワインのレヴェルが高く、その価格が極めて手頃
なのはスペインだろう。現地のスーパーでは€2も出せば信じられない程、
素晴らしいロゼワインを購入出来る。
日本の市場ではスペインワインは輸入品なので、そこまでの低価格で店
には並ばないが、1,000円以下でそんな品質のスペインロゼワインが販売
出来たら最高だな。そう思っていた所、新年早々、念願が叶った。
先日のボルドーワインの輸入元と同じルートから、2種類のロゼワインが
届いた。片方は白ワインに限りなく近い香味のロゼワイン。もう片方は、
目を閉じて味わえば、赤ワインと間違うまでの香味を備えた芳醇なロゼ
ワインだ。
2回連続でそれらのロゼワインを紹介します。先ずは赤ワインと間違うまで
の香味を備えたロゼワインから。香りは皮革、動物赤身肉、血合い、ジビエ
を思わせる野趣さ、天然茸を思わせる複雑さに満ち、味わいは明確に渋味
を口中に広げ、力強く、重厚。余韻は長く、芳醇。真に赤ワインの様相。更に
ファーストアタックから余韻に至るまで、料理の焼き目を思わせる香ばしい
香りが広がる。
その香りに合わせ、食べ物を選択したい。多くの可能性を求め、昨晩、この
ロゼワインと共に3種類の食べ物を用意、そのマリアージュを探った。
皮革を思わせる所から、用意したのはハモン・イベリコ、スペイン産生ハム。
一緒に楽しんでみたが、やや不調なマリアージュ。口中の香ばしい香りの
行き場がない。
そこで、動物赤身肉、血合いを思わせる所から、ロースト・ビーフと合わせて
みた。生ハムよりは香りと香りの波長は良い。が、最高のマリアージュまで
は行かない。やはり、焼き目を思わせる香ばしい香りをサポートする要素が
食べ物にはない。
残るはこれしかない。鴨の皮目をじっくり焼き、きつね色になるまでこんがり
と、そしてパリッと焼き上げ、ワインに合わせてみた。鴨の野趣な香味、焼き
目からの香ばしさはこのロゼワインにピッタリ。これこそ、マリアージュ。
もちろん、鴨肉でなくても、ベーコンをカリカリに焼いてこのロゼワインと一緒
に楽しんでもOK。とにかく、動物赤身肉にこんがりと焼き目をつけて、料理
自体に香ばしさを添えてあげれば良いのです。
料理を引き立てるロゼワイン。そして料理によって、更に偉大な酒質に変身
するロゼワイン。低価格であっても、その品質は一級品。このロゼワインは
あなたのワイン・ライフを根底から覆します。新しいワインの世界をのぞいて
みませんか?
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Dominio Espinal 2010 Yecla Rosado
ドミニオ・エスピナル2010イェクラ・ロサド<スペイン>
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
           チーズなら・・・パルミジャーノ。チェダー。
飲み頃温度:10~12度。それ以上でもOK。
<コクのある辛口>
衝撃の低価格、何と1本 840円



料理はこんな感じに仕上げて下さい。