寒さが日に日に厳しくなり、鍋を囲んで暖かさも一緒に味わう料理と
共に楽しむワインがほしくなりませんか?鍋料理と言っても様々。
今日は日本の鍋料理の定番とも言える「すき焼き」にとっても良く
合う赤ワインを紹介します。
すき焼きは地方により、味付け、入れる具材が微妙に異なりますが、
関東風の典型的なすき焼きを念頭に置き、それに合うワインがどの
タイプならマリアージュするのかを説明します。
醤油と砂糖で出来た割り下、これがワイン選びのポイント。甘めで
濃厚。だから、ワインもライトタッチな酒質よりも果実味が詰まった
リッチな酒質の方がベター。更に、甘味旨味があるので、アメリカ産
のオーク樫樽で熟成したワインで口当たりにオイリーさがあれば
ベスト。
様々な食材が入るが、割り下との相乗で最も味わいを形成するのは
肉。肉汁と割り下のコッテリとした旨味はシッカリ主張するタンニン
(渋味成分)をキメの細かい旨味に変える力がある。だから、ライトな
ワインよりもフルボディーのワインの方が良い。
ワインの色は?脂肪分の多い、コッテリとした、コクのある料理なので
白ワインやロゼワインよりも赤ワインの方が良い。赤ワインの渋味成分
と脂肪分、コッテリ感、コクとの相性がとても良いから。
合わせる赤ワインは産地で言えば、アメリカン・オーク樽を使い熟成
する事が多い国、もちろんアメリカ、他にはオーストラリア、アルゼンチン、
チリ、ヨーロッパではスペインなど。中でも、酒質の芳醇さ、販売価格の
お手頃感からオーストラリアのShiraz/シラーズで出来た赤ワインは、
お勧め。
そして、すき焼きに春菊を入れるのなら、間違いなくこのワインが一緒に
楽しめる。Shiraz/シラーズからの芳醇さに加え、Grenache/グルナッシュ
から来る深い緑色をした植物を思わせる香りが春菊の香り高いハーブ
様の存在感とマッチする。春菊入りのすき焼きとお互いに相乗し、その
素晴らしさを実感出来る赤ワインのある食卓をお楽しみ下さい。
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Peter Lehmann 2008 Barossa Shiraz Grenache
ピーター・レーマン2008バロッサ、シラーズ&グルナッシュ
飲み頃温度:16~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
1,995円
春菊を入れたすき焼きの他に、ローリエを入れ煮込んだビーフシチュー、
山椒を多めに振り掛けた鰻の蒲焼と一緒に楽しむのもgood!!です。