フランス、イタリア、ドイツなどのワイン生産国に対し、アメリカ大陸や
オセアニアなどのワイン産地を新世界(ニュー・ワールド)と呼ぶ。この
ニュー・ワールドのワインは消費者の皆様に受け入れやすい。
なぜか?旧世界の産地のワイン名は原産地名である事が多く、その
産地に精通していないと、何の事だか全く判らない。それに対して、
ニュー・ワールドのワインは原料となった品種名がワイン名である事が
多く、品種の特徴を知ってさえしまえば、ラベルを見ただけで、ワイン
の香味を想像でき、自分のほしいタイプのワインを買えてしまう。
ラベルを見れば、原料ブドウ品種が判る。品種が判ればワインの香味
が判る。だから、自分で選べる。この流れを確固たるものにしたのが
チリ・ワイン。
20年程前だったろうか?今はもうその輸入元はなくなってしまったが、
Santa Carolina/サンタ・カロリーナと言うチリ・ワインを輸入していて、
低価格で高品質、品種の個性が明確に主張していて、日本のワイン
市場を大きく変えた。今に続く、品種名ワイン(ヴァラエタル・ワイン)
の存在感を示す第一歩だった。
その後、チリ・ワインに続き、オーストラリアやアルゼンチン等の国の
のヴァラエタル・ワインが日本市場に登場し、ワイン愛好家の間では
赤ならCabernet/カベルネ派、Merlot/メルロ派、Pinot Noir/派が、白なら
Chardonnay/シャルドネ派、Sauvignon Blanc/ソーヴィニョン・ブラン派
が政党の支持者の様にハッキリと分かれた。その位、品種の個性は
違っていて、自分の好みや飲み方などに応じ、楽しむワインを選別
しているのだ。
そんなヴァラエタル・ワインで驚きの品質で、更に、その価格に衝撃
を受けるアルゼンチン・ワインが入荷して来た。チリ・ワインに比べ、
品質は決して劣らないのに、価格の優位性がない為、市場での浸透
がやや厳しかったが、この価格でこの品質なら、その問題を必ず解消
できるワインだ。
認定試験やコンクール対策のブラインド・テイスティングにも十分に
役立てるワイン。品種の特性を五感にイン・プットするのにも最適。
原点に返り、品種の特性をじっくり楽しんでみませんか?
*Portillo 2011 Valle de Uco Sauvignon Blanc
ポルティージョ2011ヴァジェ・デ・ウコ、ソーヴィニョン・ブラン
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな辛口> 1,050円
*Portillo 2009 Valle de Uco Cabernet Sauvignon
ポルティージョ2009ヴァジェ・デ・ウコ、カベルネ・ソーヴィニョン
飲み頃温度:18~20度。
<まろやかなフルボディー> 1,050円