2011年9月8日木曜日

アレルギー体質の方へ



ワインを造る前、醸造中、ワインが出来あがった後、果実
や果汁、ワインを健全に保つため、二酸化硫黄(SO2)が
使用される。これはワインに限った事でなく、ドライフルーツ
など様々な食品に使用されている。
ワインにおけるSO2の効果の主なものは、酸化防止、再発酵
防止になる。ワインに添加出来る量は厳密に法で設定されて
いて、健康に害を及ぼす事はない。
とは言え、このSO2は刺激性の物質の為、アレルギー体質の
人は少しばかりの注意を払った方が賢明。
例えば、香辛料、にんにく、血行を促す食べ物などを口にした
時に身体にかゆみを感じたり、くしゃみをしたり、変に身体が
ほてったりする方は、SO2にも反応する可能性が高い。
私の場合、辛いものを食べた時、にんにくで調理した食べ物
を食べた時に強烈なかゆみを感じる。そんな現象が起きる
様になって以来、SO2に対して様々な観点からかゆみを引き
起こす場合をチェックして来た。
ワインには必ずSO2が含まれている。多いか少ないかの差
はあるが。日本の法律では1リットル中に最大350ミリグラム
の含有まで認められている。添加するSO2の量はワインの
酒質により決まる。酸化しにくいワインはSO2が少ない。
ワイン中に甘味やエキスが多く、再発酵しやすいならSO2を
基準値限度近くまで添加する。
何が言いたいかと言えば、ワインのタイプによってSO2が
含まれている量が傾向として判るので、アレルギーを起こす
人はSO2の含有量の少ないワインを楽しむ事がベター。
ここにドイツでのSO2含有量/1ℓの上限を示します。
赤ワイン
残糖5g未満/1ℓ 160mg
残糖5g以上/1ℓ 210mg
Spatlese/シュペートレーゼ 300mg
Auslese/アウスレーゼ 350mg
Beerenauslese/ベーレンアウスレーゼ 400mg
Eiswein/アイスヴァイン 400mg
Trockenbeerenauslese/トロッケンベーレンアウスレーゼ 400mg
Sekt/ゼクト(スパークリングワイン) 185mg
白ワインロゼワイン
残糖5g未満/1ℓ 210mg
残糖5g以上/1ℓ 260mg
他は赤ワインと同じ
ワインが辛ければ辛いほどSO2の含有量が少なく、甘いほど
含有量は多くなる。そして、ポリフェノールを含んでいる赤の
方が少ししか含んでいないロゼ、ほとんど含んでいない白より
含有量が少ない。
刺激性のSO2にアレルギー反応を起こす可能性のある方は、
甘口ワインを飲まずに辛口ワインを、辛口の白やロゼよりも
辛口の赤ワインを飲んだ方が良いのです。
当店ではアレルギー症状の重い私が商品選択の為の試飲、
アレルギー症状を引き起こすか否かのチェック、全試飲済
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お客様は遠慮せずにお尋ね下さい。アレルギー患者として
役に立つと考えられるアドヴァイスを差し上げます。だって、
アレルギーの人間だってワインを楽しみたいですから。





こちらは保存料のソルビン酸。これも法で含有量が決まって
いる。通常はSO2と併用されている。ただ、経験から考える
とSO2の含有量を気にした方がアレルギー体質にとっては
重要と思います。