瓶内で炭酸ガスを捕捉する為の発酵を行うのはChampagne/
シャンパーニュがあまりにも有名。同じ様な発酵過程を経て
出来あがる飲み物に画像のビールがある。
このビールはドイツ産でWeizen/ヴァイツェン、Hefeweiss/
ヘフェヴァイスなどど呼ばれ、大麦の他、小麦も非常に多く原料
として使われ、瓶内発酵し、瓶底に酵母が残存している。香りは
バナナ様のフルーティーさ、クローバーの花のフローラルさ
があり、白濁し、苦味のほとんどない優美な酒質をしている。ほとんどが500ミリリットルの瓶入りで、この種のビール専用
のグラスに泡立てない様に静かに注ぎ、瓶内のビールが
残り少なくなった所で両手で瓶を挟み、きりで穴をあける要領
で瓶をツイストし、瓶底に溜まっている酵母をビールに溶け
込ませ、それをグラスに注ぐ。白濁したビールはグラスの底
めがけて沈んで行き、グラスの中のビール全体にもやが
かかった様に白濁する。それを口に含むと、口当たりは
クリーミー。ジューシーでフルーティーな美しい味わいが口中
一杯に広がる。日本でおなじみのアメリカンタイプのビール
とはひと味もふた味も違った趣を楽しめる。
ビールと泡の比率は7:3などと言う事がこの日本では通説
だが、このヴァイツェンを飲む時は泡立っていてはいけない。
と、言うより、ドイツや英国などではどんなびーるでも泡立って
いるとお客様がクレームをつけるのが普通。泡立てれば、
折角、捕捉した炭酸ガスが逃げてしまうし、何よりもグラスの
中のビールの量が少なくなってしまいますから。
ヴァイツェン、暑さの厳しいこの時期のみ取り扱っています。
500ミリリットル瓶入りで630円です。