2011年8月27日土曜日

アルコール度数0%


画像はあるメーカーが近々、発売するとアナウンスされた商品。
「アルコール度数0%のワイン」との事。
もともとはアルコール飲料だった飲み物から特殊な技術を駆使し
アルコールを取り除き、非アルコール飲料にした飲み物が市場に
出回って来ている。
でも、それらをアルコール0%のビール、アルコール0%のワイン
って呼んで良いの?日本の酒税法ではアルコール飲料は含有
するアルコール度数が1%以上と定められているし、ビールや
ワインはアルコール含有のアルコール飲料なのでアルコール
度数0%なら、アルコール飲料の名称で呼べないはず。
それから、最近、市場での占有率を高めているビールテイスト
の第3のビールと呼ばれている飲み物。これも酒税法で原料を
細かく規定しているので、ビールではなく発泡酒。
日本は法に厳しい様で実はゆるい。農産物の原産地呼称の
厳密な規定もなければ、ワイン法もない。だから、貝類は朝鮮
半島で採れたものでも、もう一度、東京湾沿岸にまき、そこで
収穫すれば東京湾産などど言う具合。ワインに至っては外国産
のワインを日本で瓶詰めし、国産ワインと表示したり。
法が存在する以上、法の下で法に従うのは当然。アルコール
0%のビールもないし、アルコール0%のワインもない。ビール風
飲料であり、ワイン風飲料なのだ。もっと正確に物事を捉えて
ほしい。消費者の皆様に対する造り手の責任、売り手の責任です。