2011年7月30日土曜日

垂直試飲


P.Guerre et Fils/ゲールのNon Millesime/ノン・ミレジム(収穫年表示
なし)の3種類のChampagne/シャンパーニュ(シャンパン)を比較
テイスティングしてみた。瓶に詰まっているワインはPinot Noir/ピノ・
ノワ75%、Chardonnay/シャルドネ25%の構成比率で、左から2005年
のワインが主体、2004年のワインが主体、2006年のワインが主体と
なっている。
右の2006年主体に造られたものが一番シャープな酒質で、リンゴ酸
とミネラルの感の骨太なハーモニーが心地良い。左の2005年主体
に造られたものは2006年主体のものに近い酒質だが、より優美で
柔らかい口当たりを楽しめる。そして、真ん中の2004年主体のものは
前者2種類とは異なり、フレッシュさよりも複雑さ、味わいのリッチさと
重厚な口当たりを感じる。
同じ畑から同じ比率の原料葡萄を使い、同じような醸造を経ていても
酒質が異なるのは発泡していないワインと同じ。シャンパーニュも
原料となった葡萄が収穫された年の気候を反映している。
ところで皆さん。シャンパーニュも含め、スパークリングワインの保管
はどの様にしていますか?コルクにワインが接するように横に寝かせ
て?それとも瓶を立てたまま?ワイヤーで止め、商品化された時の
状態をキープしたければ、瓶は寝かさず、立てたまま冷暗所で保管
した方が良い様です。酸によるコルクの収縮を防ぎ、空気接触による
熟成の促進を防ぎます。それによって、金属を思わせる様な香味の
ない状態を楽しめます。