2011年7月9日土曜日

夏ですから、冷して赤ワインを楽しみましょ。

フランスワインの銘醸地、ブルゴーニュ。その地方南部にある
美食の街、Lyon/リヨン。その街の周辺で栽培されたGamay/
ガメイから造られるワインが、このCoteaux du Lyonnais/コトー・
デュ・リヨネ。
ブルゴーニュ地方の黒ブドウと言えば、Pinot Noir/ピノ・ノワだが、
以前はそのガメイの方が主流だった。14世紀にフィリップ・ル・
アルディー候がピノ・ノワ栽培奨励・ガメイ栽培禁止令を出した事
から現在の様な栽培形態になった。
とは言え、リヨン北部のMacon/マコン地区からリヨンにかけての
土壌はピノ・ノワよりもガメイに向いていて、このエリアは当時から
変わらずガメイが主流。ガメイと言えば、ボージョレ・ヌーヴォの
原料ブドウでもあるが、この品種から生まれる赤ワインは赤い
小粒の果実のチャーミングな香味に満ちた、ジューシーで優美な
酒質になる事が多い。連日30度を越す今、そんなガメイのワイン
を冷して楽しむのが最高だ。温度を下げる事で、果実味が綺麗
に広がり、酸味の心地良く、美しい広がりも楽しめる。
この季節、赤ワインを楽しむ時は、瓶を触って冷たく感じる程に
冷蔵庫で冷やしてから楽しむ方が良いと思う。万一、冷し過ぎて
しまっていても、今の気温ならワインの液温は直ぐに上がる。
難しく考えないで、夏ですから、冷して赤ワインを楽しみましょ!