2011年3月2日水曜日

時が変われば、産地も変わる

3月1日~4日まで、日本最大の食品・飲料展示会FOODEX JAPAN
が幕張メッセで開催中。その展示会に4年ぶりに昨日、行って来た。
そこで出会った驚きのワイン。数年前には考えられなかった産地から
驚愕の品質のワインが誕生していた。
産地はロシア南部、黒海にほど近いKrasnodar/クラスノダル。ここは
昔からロシア・ワインの銘醸地として有名ではあったが、それも寒冷地
に向く白ブドウ品種からのやや甘めの白ワインでであった。それが、
昨日はPinot Noir/ピノ・ノワ単一で造られたミディアムボディー辛口
赤ワイン、そしてCabernet Sauvignon/カベルネ・ソーヴィニョン単一
で造られたフルボディー辛口赤ワインに出会った。しかも、ブラインド
でテイスティングしてもハッキリと品種を確定出来る。更に、その品質
はワインに慣れ親しんでいる人なら誰もが判る程の高品質。
10年ほど前に、ドイツ産Spatburgunder/シュペートブルグンダー
(ピノ・ノワの別名)で驚きの品質の赤ワインに出会った。そして5年前
にイギリス産ピノ・ノワの驚愕の赤ワインに出会った。今度はロシア。
こうして気候の変化に適正栽培品種が刻々と変わって行く。北海道
でもピノ・ノワの良質な実が収穫出来る様になって来た。
しかし、既存のワイン産地はどうなってしまうのか。標高があれば上に
登れば良いけど、それが出来なければ、その産地は消え行くのみ。
10年もしたら、ボルドーは南仏ワインの様相。想像したくない。
この大自然がある地球があっての私達。どれだけの人がこの事実を
かみしめて日々生きているのだろうか。このブログの見た人は少なく
とも、自然を敬い、共存して行ける人であってほしい。
Stop 環境破壊。Stop温暖化。

Fanagoria 2008 Cru Lermont Pinot Noir
ファナゴリア2008クリュ・レルモン、ピノ・ノワ
Fanagoria 2008 Cru Lermont Cabernet Sauvignon
ファナゴリア2008クリュ・レルモン、カベルネ・ソーヴィニョン
日本には未輸入