2011年1月17日月曜日

時代の流れに柔軟に対応

2009年11月下旬に初めて訪れたスペインのリオハ地方。
黒のIBIZAをレンタカーし、このMarques de Caceres/
マルケス・デ・カセレス他10近くのBodega/ボデガ(造り手)
を訪問。

当時、市場に発売していたワインに加え、未発売の熟成中
ワインもテイスティングさせてもらった。この造り手のロゼは
相変わらず素晴らしかった。また輸入しないかな。

昨夜、Marques de Caceres 2009 Rioja Blanco/マルケス・デ・
カセレス2009リオハの白を楽しんだ。ステンレスタンク内で
温度調整をしつつ、発酵熟成させたフレッシュ&フルーティー
な酒質。リンゴ酸とミネラルのハーモニーが実に爽快なワイン。
思えば、この業界に入った頃、スペインなどラテン系の国の
白ワインは木の樽で発酵熟成させ、酸化風味を帯びた独特の
タイプばかりで、昨夜のワインの様なタイプはほとんどなかった。
わずかに茶色のトーンを感じ、重い口当たりで、ほとんどの人が
過熟、飲み頃を過ぎてしまっていると感じていたに違いない。
時代が変われば、人々の嗜好も変わる。高アルコール飲料
よりも低めのアルコール度数の飲料が、複雑な酒質よりも
果実風味に富んだフレッシュな酒質の飲料が比較的好まれる
傾向にある現代。
スペインもその流れに乗った。白ワインもSherry/シェリーの
Fino/フィノやManzanilla/マンサニージャも酸化風味のない
フレッシュなタイプが市場をほぼ独占している。
そんな流れを主導した造り手がこのマルケス・デ・カセレス。
創業者はフランスのボルドー地方からの移民。スペインの
ワイン造りに新風を吹き込んだ功績は大いに評価されている。
Marques de Caceres 2009 Rioja Blanco
マルケス・デ・カセレス2009リオハ(白) 
飲み頃温度:6~8度。
<軽く、爽やかな辛口> ¥1,365
ポン酢で食べる料理、レモンやゆずをかけて食べる料理との
マリアージュは最高です。