2011年1月11日火曜日

日本の情緒

日本の事をどれだけ理解しているのだろうか?と自問してみた。
数年前の事だ。きっかけは、親交のあるフランス人、ロシア人、
ドイツ人、アメリカ人にほぼ共通の複数の質問を受けた事。
知っている、理解しているつもりでいたが、自分の勝手な思い
込みだった。
ワインの世界にどっぷりと浸かり過ぎ、欧米かぶれし過ぎていた
様だ。国際ビジネスマンの資質に、自国の文化、歴史、伝統など
を明確に語り尽くせる事があると聞いた。ワインビジネスに従事
に、しばしば海外の産地の出かけ、流暢でないながらも現地の
人々と現地の言葉で交流し、すっかり国際ビジネスマンと勘違い
していた。
ワインは原産地に根付き、原産地のテロワールを身にまとい、
テロワール、原料ブドウの真実を歪めることなく、正確に真っ直ぐ
に飲み手に伝える。不満を言わず、自分の立場、状況を受け入れ
精一杯、最良の表現をしようとしている。そして、それがいつしか
オリジナリティーとして評価される。そうして今の銘醸地が誕生した。
直視し、受け入れ、努力し、体現した結果だ。
この年末年始に初めて注連飾りを入口に飾った。ベストは大掃除
を28日までに終え、注連飾りを備え、歳神様をお迎えする。7日
を過ぎたら、お飾りを下ろし、15日頃のお焚き上げに持参すると
知った。一昔前なら常識かもしれないな。
フランス、ロシアに熱狂的な日本ファンがたくさんいる。知り合いの
中にもその様な人が少なくない。きっと日本は私たちが思っている
よりも遥かに素晴らしい文化や魅力的な歴史、誇るべき伝統を
持った国家なのだと思う。
スポーツ選手、ビジネスパーソン、海外へ挑戦する人、皆が日本に
そして日本人であることに誇りを持って進んで行きましょう。私も。