間もなく終了と予想しますが、吉野家の季節限定メニューに
「ねぎ塩」の2商品があります。肉は鶏と豚。少々、味付け
が塩辛いのですが、ワインと共演させるのなら全く問題なし。
と言う訳で、何度も試した結果、遂に「ねぎ塩」に合わせて
楽しんで欲しいワインを紹介しようと思います。
ワインは3種類。全て白ワインで、2種類がスペインの国民酒
と言っても過言ではない「シェリー(ヴィノ・デ・ヘレス)/
Sherry(Vino de Jerez)」、そしてもう1種類は日本が世界
に誇る「甲州」です。
それら3種類が最終的に選ばれたのは、「ねぎ塩」にある苦味
のアクセント。使われている食材(玉ねぎ、長ねぎ、塩)に
由来する味わいです。
その味わいに寄り添う事のできるフレーヴァー、その味わい
に感じる要素に共通する要素を備えているワイン達です。
更に、鶏肉なのか、豚肉なのかで最適な相棒、ベターな相棒
となるワインをチェックしています。その詳細のヴェイルが
今、取り除かれ、明らかになります。「ねぎ塩」の販売終了
の前に是非、奏でられるマリアージュをご堪能下さい。
場合も同様と考えてOKです。そこに加わった鶏肉の味わい、
豚肉の味わいに相応しい相棒が微調整されます。
脂肪分は、豚肉>鶏肉で、そこから創られる旨味、味わいの
深みは、「ねぎ塩豚丼」>「ねぎ塩鶏丼」となります。その
関係を解り易く例えると、「ねぎ塩鶏丼」が白ワインと合う
のなら、「ねぎ塩豚丼」はロゼワインと合わせる方が良く、
「ねぎ塩鶏丼」がロゼワインと合うのなら、「ねぎ塩豚丼」
は赤ワインに合う味わいをしていると言った具合です。
「ねぎ塩丼」に合わせ、楽しみたいワインはこちらの3種類。
ワイン専門店が半端じゃない金と時間を使ってたどり着いた
究極のワインの楽しみ方をここに公開します。
飲み頃温度:11~14度。
<骨太なミネラリーさある辛口>
2,**0円
口当たり、原料の甲州ぶどうの個性である心地の良い苦味の
アクセントがある味わいが「ねぎ塩」の味わいと密にリンク
します。
エレダ・デ・イダルゴ、フィノ
飲み頃温度:11~14度。
<白い果実の瑞々しさに力強いミネラリーさが調和する辛口>
2,**0円
思わせるフレーヴァーが備わっています。ナッツを思わせると
言うとピーナッツやアーモンドを思い浮かべるでしょうが、実
は木の実とは全く別の食材にナッツのヒントを感じるのです。
それは火の入った鶏肉、特に皮。ワインにその香りを感じたら
合わせる料理は迷う事なく焼いた鶏肉。ですので、「ねぎ塩」
の味わいにリンクするのに加え、このシェリーは鶏肉とも相乗
し、マリアージュを奏でるのです。
パストラーナ、マンサニージャ・パサーダ
<香ばしく、芳醇で、骨太な味わいの辛口>
4,**0円
で、香ばしく、木樽由来の旨味成分を明確に身に着けています。
白ワインでありながら、その外観を見ないで味わいえば、白と
思わない位のリッチさがあります。それはまるでロゼワイン、
いや赤ワインの様です。
つまり、明確にタンニン(苦味や渋味の成分)が備わっている
のです。その成分がより脂肪分の多い食材、深い味わいを求め
ます。その結果、「ねぎ塩鶏丼」よりも「ねぎ塩豚丼」との方
がベターな関係を築くのです。
以上から、皆様にお楽しみ頂きたいペアリングは次の通りです。
「ねぎ塩鶏丼」ならば「エレダ・デ・イダルゴ、フィノ」を、
鶏でなく「ねぎ塩豚丼」なら「パストラーナ、マンサニージャ
・パサーダ」を。
そして、「祝、甲州」なら「ねぎ塩」のフレーヴァーとの相性
が2種類のシェリーよりも優れていますので、鶏、豚どちらでも
OKです。
但し、鶏と豚のどちらがより良いマリアージュを奏でますかと
聞かれ、強いて言うならば「ねぎ塩鶏丼」との方がベターです
と添えておきます。
尚、「ねぎ塩鶏丼」、「ねぎ塩豚丼」はいつも407号線太田店
でto goしています。人が作るものですから、ハッキリ言って
店舗でその味(一番は塩辛さと焼き加減)が異なります。他店
の「ねぎ塩丼」では今日紹介した事が当てはまらない可能性を
否定できません。
WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日
支払方法:現金 or PayPay
年末年始はいつも通り無休で商い致します。