ご承知の様にウクライナでは私達が想像すらできない事が起きて
います。この時代に侵略戦争があるなんて日本に住んでいたら誰
も思いもしなかったでしょう。
ロシアを悪玉に仕立てるのか。ヴラジミルを悪玉に仕立てるのか。
それは今後で良いでしょう。先ずはウクライナでの被害を最小限
に抑える事。これがファースト・チョイスと思います。
では、遠方にいる金もない、力もない一個人に何ができるのか?
ハッキリ言って効果的な事は何一つできないでしょう。ただ抗議
の姿勢を示す事はできます。それが当事者に届く保証などないの
ですが。
ロシアでブドウを作っている人、ロシアでワインを造っている人。
ロシア産ワインの流通に関わっている人。今度ばかりは連帯責任
を負わざるを得ません。ロシアによって非情な行為が進行中なの
ですから。
驚愕の品質で、飲む人の心を打ち、当店の主力商品で、お客様の
間で高評価を得ているロシア産ワイン。残念ですが、しばらくの
間、販売を中止します。
もう一度、言いますが、ロシア産ワインに関わっている人には罪
がないかもしれませんし、酷かもしれません。しかし、同じ社会、
同じ組織にいる人は連帯で責任を取る事が不可避な時があります。
今回は真にそれに該当します。
ロシアは日本にとって近いけれど、実に遠い国です。日本にいて
ロシアの事を、本当の事を知る機会は皆無でしょう。ビジネスで
ロシアに行く様になる前は自分がそうでしたから。
ソ連の時も含め、ロシアは時々、この様に世間の反発を食らう事
をしでかしてしまいます。普段はシッカリした規律があり、十分
な統制が取れている国なのですが。
ロシアにはとても親しくしている友人を含め、複数の友人、仲間
(ワイン・ビジネスを通しての)もいます。素晴らしいワインを
造り出すワイナリーがいくつもあります。ヴラジミルが外遊の際
に必ず持参し、訪問先の要人に贈っているワインを当店で販売中
です。
何事もなければ...。しかし事は突然、前触れもなくやって来ます。
新型コロナ・ウィルスによるパンデミックもそうでした。誰にも
防げなかった。悲劇はまた始まって、起こってしまいました。
今、縁を切る。一時的になるのか、永遠になるのか。それを知る
由は今、ありません。願わくば一時的であって欲しいのですが。
ブースター・ドースのサイド・イフェクトに悩まされましたが、
あと一日休養すれば日常のビジネスに復帰できそうです。よって
予定通り明日2日も休業し、3日から商い再開に備えます。