2020年4月24日金曜日

鶏白湯と樽熟白ワインのマリアージュ

*現状を考慮し、ご来店の際は、確実にマスクの着用をして下さい。

*密を避ける為、店内に先客がいる場合はそのお客様の買い物の終了、
退店まで、店の外でお待ち下さい。

「新型コロナウイルス(COVID-19)に感染しない。感染させない。」

その為に当店はできる限りの事を確実にして行きます。



緊急事態宣言発令中で外出の自粛が浸透しつつある中、私達が様々な所
で目にする光景に変化が起きています。一番感じる、一番気になるのは
スーパーでのカップ麺の超大量陳列販売です。
今まで目に入らなかったからかもしれませんが、毎週の様に、いや数日
おきに新商品が登場しています。今回、目に留まり買ったカップ麺は、
BIG CUP NOODLE 鶏白湯です。鶏白湯スープ大好きの私にとってこの
商品は買わないと言う選択肢のないカップ麺です。
鶏白湯の味わいは十分に想像できます。そして、それとのマリアージュ
が確実なワインのタイプもしっかりイメージできます。ですから敢えて
する必要などないのですが、BIG CUP NOODLE 鶏白湯を買ったのです
から、新着のワインとペアリングさせてみました。
鶏(鶏肉)は火(熱)が入ると、ピーナッツ等のナッツを思わせる香り
が発生(生成)されます。鶏肉から出る旨味(出汁)はミルキー、かつ
オイリーで芳醇な味わいの深みがあります。
こんな特徴を持つ食べ物にワインを合わせる時、ワイン選びの重要な点
はワインに同じ要素を見つける事ができる事。そのキーは、ピーナッツ
等のナッツ、ミルキー、オイリー、この3つです。
ワインにナッツの香りを感じる。ワインにミルキーな口当たりを感じる。
ワインにオイリーな口当たりを感じる。こんなワインはどんなワインで
しょうか?
ナッツのヒント、ミルキーさ、オイリーさが何故、ワインにあるのか?
これは製造過程でオーク樽の持つ成分がワインへと移行した事。ブドウ
由来の爽やかな酸味(リンゴ酸)が製造過程で、乳酸菌の働きにより、
まろやかでトロミのある酸味(乳酸)に変化した事。でワインがその様
な特徴を備えます。
リンゴ酸が、乳酸菌の働きで乳酸に変化しているワインは、赤ワインの
大部分、ロゼワインと白ワインの一部になります。それじゃ、どれでも
良いんじゃない?ミルキーさとオイリーさだけに合わせようとするなら
どれでも良いでしょうが、それでは香りの調和が生まれません。
ナッツの香りを感じないと鶏白湯の香りとの融合に物足りなさが生まれ
ます。しかし、ここでも更なる考慮が必要です。ナッツにはアーモンド
もあれば、カシューナッツもピーナッツもあります。カシューナッツや
ピーナッツと比べるとアーモンドの香りは異質です。ロースティーさが
あります。
ナッツの香りと言っても、そこにロースティーさがあるのか、それとも
ロースティーさがないのか。ここがワイン選び(ワインの色)の重要な
ポイントです。
ワインにどうしてロースティーさ(焦げたニュアンスの香り)が備わる
のか?それが備わるのは、オーク樽の中にワインが入った事があるから
です。
オーク樽をイメージできますか?両端が中心の胴体部分より細く
なって
います。複数のオーク材を湾曲させ、合わせ、組み立て、あの様な形状

になりました。オーク材を湾曲させるには、平だったオーク材の内側に
火を当てながら、少しずつ曲げて行きます。

この火を当てながら曲げる作業は、オーク樽の使用目的により、大きく
相違します。火の当て方の違いにより、オーク樽はライト・トースト、
ミディアム・トースト、ヘヴィー・トーストの3つに大別されます。
その違いはそれぞれのオーク樽の香り、そこに入るワインに及ぼす影響
の違いとなります。ライト・トーストはカスタード・クリームの様な、
ミディアム・トーストはカシューナッツの様な、ヘヴィー・トーストは
アーモンドの様な、と言った具合の香りとなってワインに備わります。
通常、オーク樽からの影響を強く受け過ぎない様にする為、白ワインや
ロゼワインにはヘヴィー・ローストのオーク樽は使いません。ほうじ茶
や麦茶の様なロースティーな香りが備わってしまい、ブドウ由来の香り
(アロマ)が台無しになってしまうからです。
一方で、赤ワインに使ったなら、香り、味わいに複雑さが増し、それが
コーヒーやチョコレートを思わせるニュアンスとなって、酒質を豊かに
します。赤ワインにコーヒーの香りやチョコレートの香りを感じるのは
その為です。
鶏(鶏肉)は火(熱)が入る事でピーナッツを思わせる香りを身に着け、
スープ状になった時はミルキーさとオイリーさを備えるのでした。この
状態へとワインが樽の中で進むには、ライト・トースト、ミディアム・
トーストでなければなりません。つまり、通常は白ワインとロゼワイン
が通る過程です。

この事から、鶏白湯スープの料理には、オーク樽からその成分を貰った
白ワインかロゼワインが同系の要素を持っている為、ペアリングの相棒
に相応しいとなります。
ただ、より良いマリアージュを求めるのなら、白ワインの方がベターで、
Chardonnay/シャルドネと言う品種で造った白ワイン(オーク樽熟成の、
あるいはオーク樽発酵熟成の)がベストのチョイスです。
それは何故か?鶏白湯にはロゼワインをイメージさせる色がない、ロゼ
と言う色調をイメージさせる要素がないからです。ロゼはベターな選択

ですが、ベストな選択ではない。色も、香りも、味わいも同系である方
がより良い選択。だからロゼより白ワインの方が鶏白湯には良いのです。
BIG CUP NOODLE 鶏白湯との至福のマリアージュを楽しむのならこの
白ワイン!!



*Vine in Flames 2018 Dealu Mare Chardonnay
ヴァイン・イン・フレイム 2018 デアル・マーレ、シャルドネ
飲み頃温度:11~14度。
<コクのある辛口>
1,500円
・Dealu Mareは、ルーマニアのワイン銘醸産地です。