6年前から強い関心を持ち、追い続けて来た中華人民共和国のワイン。
その当時、中国最高峰のワイナリーと言われていたGrace Vineyard/
グレイス・ヴィンヤード(怡園酒荘)が造る瓶内2次発酵製法の本格的
酒質のスパークリングワインを4種類販売しました。しかし、まもなく
輸入が停止となり、それ以来、中国のワインを店で販売する事がない
まま数年が経過しました。
その間、何度も中国に行き、国際ワイン展示会に参加したり、銘醸地
のワイナリーを訪問したりし、200近い生産者の600種類程のワイン
をテイスティングし続けて来ました。
その経験を通じ、中国のワイン(特にCabernet Sauvignon/カベルネ
・ソーヴィニョンやMerlot/メルロで造るボルドータイプの赤ワイン)
はその多くがボルドー赤ワインに匹敵し、中にはボルドーのトップの
生産者が造るワインを遥かに凌ぐ驚愕の品質のものもあり、この国の
ワインが既に世界のトップレヴェルに到達していると断言できます。
なぜ中国でそんなにも優れたワインが誕生するのか。その答えは明白
です。優れた品質のワイン用ブドウを育む環境がパーフェクトな状態
で国内の各地に存在しているからです。ワイン用ブドウの栽培に好適
な土壌、ブドウ生育期の気温の寒暖差や降水量の少なさ、豊かな日照
など。梅雨、台風の襲来、秋雨がブドウ生育期にあり、土壌が肥沃で
保水性が高すぎる不利な自然環境の日本とは決定的に相違します。
広大な国土にいくつかの銘醸地があり、それぞれが特徴をシッカリと
備え、国家によってメドック地区の様に格付けされようとしています。
中華人民共和国の広大な国土には世界中の銘醸地が凝縮し、散りばめ
られていると言え、北部の北朝鮮との国境付近ではアイスワインが、
南部のミャンマーとの国境付近ではPinot Noir/ピノ・ノワやMerlot/
メルロで造ったブルゴーニュやボルドー右岸の赤ワインに匹敵するが、
東部の山東半島ではスパークリングワインが、西部のXinziang(新彊)
はCabernet Gernischt/カベルネ・ゲルニッシェから他の国には皆無
の中国オリジナルの興味深く、ユニークな赤ワインが誕生しています。
Cabernet Franc/カベルネ・フランやCarmenere/カルムネーレとも
言われるこの品種の正体は明らかではなく、現在、そのルーツを解析
している最中です。
そして、北京の西に600キロメートル程の所にあるNingxia/ニンシア
(寧夏)は中国のNapa Valley/ナパ・ヴァレーとも言われ、ボルドー
タイプの赤ワインで世界の頂を形成しています。寧夏は中国最高峰の
ワイン産地で現在、格付け進行中の作業が終了すれば、1級、特級に
格付けされるとの事です。
カベルネ・ソーヴィニョンで造った2種類の赤ワインです。左側が
スタンダードクラスで、右側がブドウを厳選し、新樽も用い造った
リッチな酒質の上級ワインです。
相性の良い料理:脂肪分の多い、コッテリとしたコクのある料理。
チーズなら、ブリー。
飲み頃温度:19度。
<まろやかなフルボディー>
*左3,000円 *右5,000円
カベルネ・ゲルニッシェの赤ワインです。紫色の花や果実を思わせる
香りに鉄分ぽさ、ドライさを伴うドッシリとした渋味(タンニン)の
あるワインです。
相性の良い料理:脂肪分を含んだ旨味のある料理。
チーズなら、パルミジャーノ、チェダー。
飲み頃温度:15~18度。
<まろやかなミディアム~フルボディー>
3,500円
こちらは中国のトップを形成する内の2つのワイナリーのボルドー
タイプの赤ワインです。超限定数量輸入のレアものです。どちらも
秀逸な出来になっています。
寧夏にブドウ畑が拓かれ始めた頃。↑、↓今では一面ブドウ畑に。
この度、店で本格的に販売を開始しました5種類の赤ワインは何れも
この寧夏で誕生しています。今後は新彊で誕生するワインも加わり、
更に南部Yunnan/ユンナン(雲南)のワインも販売できればと考えて
います。
驚愕の品質、心を確かに打つ中華人民共和国の赤ワインここにあり。
色々なワインを楽しんで来た人に是非、味わって頂きたい逸品です。
今までの飲用経験と比較して頂ければ、この5種類の赤ワインの凄さ
を間違いなく実感するでしょう。