2014年4月4日金曜日

まだまだある未知のワイン産地

昨年の秋から販売を始めたルーマニア・ワイン。多くのお客様に驚きを持って
受け入れて頂き、現在も好評継続販売中です。良質のブドウさえ出来れば、国
に関係なく素晴らしいワインが出来ると知って頂こうと始めたのですが、これ程
まで反響があるとは思いませんでした。
そして、その驚きを再び。と言う訳で、またまた意外な国の驚愕のワイン達
見つけ出しました。そのワイン達が誕生する地はワインの本場、ヨーロッパに
ありながら、ワインのイメージが湧きにくいAzerbaydzhan/アゼルバイジャン
Montenegro/モンテネグロです。どこにあるのか判りますか?


先ずはアゼルバイジャンです。この国は旧ソビエト連邦を構成していた共和制国
で、東はカスピ海、南はイラン、北はロシアになり、ソ連の一員でしたので完全に
ヨーロッパなのですが、アジアン・テイストな雰囲気のある国です。
アゼルバイジャンの産地はカスピ海沿岸に位置するこの国最大の都市Baku/
バクーの南北に広がる沿岸エリア内陸にある第2の都市Ganca/ギャンジャ
周辺とグルジアから流れて来るKura/クラ川流域にあります。この度、見つけた
ワイン達の生まれ故郷はギャンジャ周辺です。
旧ソ連圏は甘口のワインを好む傾向がかつては主流で、伝統的なワインに
赤のKagor/カゴールと言う華やかな香味を持つ、Porto/ポルト(ポルトガルが
誇る世界最高峰のデザート・ワイン)に似ているワインなどがあります。この赤の
カゴールとBorsh/ボールシィ(ボルシチ)のマリアージュは、地ワインと郷土料理
が合うと言う鉄則をパーフェクトに実現していると言えます。


そして、モンテネグロは旧ユーゴスラヴィアを構成していた地域で、それほど遠く
ない昔、目を覆いたくなる様な悲惨な戦場になっていた事をご存知の方も多い
はずです。
この地域にもようやく平穏が訪れ、国家プロジェクトとしてワイン産業に注力する
国が多くあります。イタリアに接するスロヴェニアは既に世界のワイン市場で光
を放っていますし、クロアチアもEU加盟を機に、大きく飛躍しつつあります。
その2か国に遅れはとりましたが、この地域で大注目なのがモンテネグロです。
スロヴェニアやクロアチアよりも土着の固有品種にフォーカスし、ワイン造り
をする国で、国際品種から造られるワインとはひと味もふた味も違った個性に
彩られたワイン達の宝庫です。
モンテネグロの産地は地中海(アドリア海)沿岸内陸に30Kmほど入った所
あるSkadar/シュカダル湖のほとりにある街Podogorica/ポドゴリツァの
周辺にあります。この度、見つけ出したワイン達の生まれ故郷はポドゴリツァの
周辺になります。




アゼルバイジャンのワインはSerg Ulduzu/シェルグ・ウルドゥツが造る白と
赤を2種類ずつ取り扱う予定です。販売価格は白が2,000円(消費税別)、赤が
2,200円(消費税別)です。2種類の白、2種類の赤共に全く異なる香味特性を
備えた逸品です。


モンテネグロのワインは国営のPlantaze/プランタツェが造る白1種類と赤
2種類を取り扱う予定です。2種類の赤は同じ品種で造られていますが、醸造
熟成過程が異なる為、全く異なる香味を備えています。
地中海からの温暖な気候の影響を受け、育まれたブドウ由来の豊かな果実
風味に富んだワインです。当店で既に販売していますルーマニア・ワインに
通じるフルーツのピュアさがあります。販売予定価格は白ワインが2,500円
(消費税別)、赤ワインは2,500円と3,000円(共に消費税別)です。