2014年4月27日日曜日

何も足さずにナチュラルに

スパークリングワインのラベルにBrut/ブリュットと記載してあるのを見たり、
知ったりしている人は多いはず。でも、その意味する所は何?と聞かれ、何
だろうと思う人も多いかもしれません。
ほとんどのスパークリングワインのラベルには含有糖分の量によって辛さ
の程度が判る様に単語が記載されています。Brut/ブリュットと言う単語が
真にそれ。1ℓ当たり12g未満の糖分が含まれた辛口の味わいを意味
しています。12g未満が該当しますので、含有糖分が限りなく0gのものも、
限りなく12gに近いものもある訳で、辛口と言っても差はあります。
ブリュットよりも含有糖分が少なく、1ℓ当たり6g以内のものはExtra Brut
/エクストラ・ブリュットと言い、リフレッシュ出来る程の辛さを感じます。
それらの含有糖分はDosage/ドサージュと言う作業により加えられた甘味を
持つ液体(ワインであったり、リキュールであったり、造り手により様々)で
味わいを整えた事に由来します。
実は、ブリュットやエクストラ・ブリュットの造り方とは異なる手法で造られ、
それらよりも辛いカテゴリーにBrut Nature/ブリュット・ナチュールがあり、
これは1ℓ当たりの含有糖分が3g未満の目が覚める様な辛口です。何が
違うのかと言いますと、ドサージュの工程がなく、ワインに含まれている糖分
は、原料となった果汁の中に含まれていた糖分がアルコールや炭酸ガスに
変化せず残ったものですが、通常、限りなく0gに近い数値になっています。
ドサージュで味わいのバランスをとらないのですから、よほど上手く造らない
と刺々しくて心地良くないワインになってしまいます。ですから、ブリュット・
ナチュールはあまり流通していなく、当店での販売は滅多にありません。
どれ位、しばらく振りなのか見当も尽きません。本当に久し振りです。こんな
素晴らしいブリュット・ナチュールの出会ったのは。フレッシュ・ミントの様な
爽やかさ、硬水のミネラルウォーターの様にクリアな口当たり、それでいて
角々しくなく、気分が晴れ晴れする、リフレッシングな酒質をしています。
これから気温が上昇し、清涼感と爽快感を飲み物に求めたい時、レモンや
塩でさっぱりと料理を味わいたい時には最適な1本です。ワイン専門店が
久し振りに見つけた逸品で晩春、初夏、盛夏を乗り切って下さい。


Clos la Soleya Brut Nature
クロ・ラ・ソレジャ、ブルート・ナトゥレ
相性の良い料理:柑橘類の酸味や青みの薬味、ハーブが良く合う淡白な
           味わいの料理。
チーズなら・・・シェーヴル(山羊乳)タイプ。
飲み頃温度:7度。
<軽く、爽やかな辛口> 1,300円(消費税別)