2025年1月19日日曜日

相棒になるにはどうすれば良い?

ブドウは他の果実と同じ様に個性を果皮や果皮に近い部分に
多く蓄えています。果皮の色素を使いワイン造りをするロゼ
や赤は原料となったブドウの個性がワインへと移行し、それ
がワインの特徴として認識されます。どの様に造るかより、
何の品種で造ったのかがワインの酒質を大きく決定付けます。
それに対し、一般的には果皮の色素を使わないでワイン造り
をする白は原料ブドウが何かであるより、どの様に造ったか
がワインの酒質を決定付ける傾向があります。
例えば、シャルドネと言う果皮が緑色のブドウがあります。
通常、このブドウでワインを造る時、圧搾し、摂った果汁に
果皮を浸漬し、果汁にエキスを抽出しつつ発酵させる事は稀
です。
白ワインは通常、ブドウを圧搾し、果汁を摂り、その果汁を
清澄し、清澄が済んだ果汁に酵母を加え、アルコール発酵を
行います。発酵が済んだら一定の期間熟成します。その際、
どこで発酵を行ったか、どこで熟成させたか。そこが酒質を
決定付けます。
シャルドネをステンレス・タンクで発酵、熟成したワインと
オーク樽で発酵、熟成したワインとを比べれば、同じ品種で
造ったワインと判らない位、外観も、香りも、味わいも全く
異なるのです。




*Budureasca 2023 Sauvignon Sauvignon
 ブドゥレアスカ、ソーヴィニョン・ソーヴィニョン

相性の良い料理:素材の持つ自然の甘味を活かした軽やかな
        味わいの料理。
        チーズなら、モッツァレッラ。
飲み頃温度:8~10度。
<優美、優雅でまろやかな、やや辛口>
2,***円




白い果肉の果実のピュアなフレーヴァーと緑色のフレッシュ
な香草の清々しさが共存する和みと爽快さがあるワインです。
ワイン名のソーヴィニョン・ソーヴィニョンとは、2種類の
ブドウの事で、ソーヴィニョン・ブラン/Sauvignon Blancと
カベルネ・ソーヴィニョン/Cabernet Sauvignonです。
カベルネ・ソーヴィニョンは赤ワインを造るブドウでしょう
と言われそうですが、果皮が紫色のブドウは皮を剥けば果肉
は白っぽく、その果汁も同様です。赤ワイン(ロゼワインも)
の色は果皮の色で、果皮の色素を使わなければ果汁は色付き
ませんから、白ワインを造れるのです。
そして、更に真実が。ソーヴィニョン・ブランはカベルネ・
ソーヴィニョンの親なのです。親と子ですからその性質には
類似する点があり、カベルネ・ソーヴィニョンで白ワインを
造った時、そのワインはソーヴィニョン・ブランの白ワイン
と実に良く似ているのです。
ソーヴィニョン・ブランとカベルネ・ソーヴィニョンのそれ
ぞれの白ワインを厳密に比べた場合、その違いはカベルネ・
ソーヴィニョンの白ワインの方が白い果肉の果実を思わせる
フレーヴァーがより顕著で、白ワインでありながらわずかに
タンニン(渋味成分)を感じる所です。




このソーヴィニョン・ソーヴィニョンが初め緑色のイメージ
だったのが、白色のイメージが徐々に湧いて来て、余韻では
白>緑の印象になるのは、ワイン内での2品種に由来する力
の関係が最後にカベルネ・ソーヴィニョン>ソーヴィニョン
・ブランとなる事に起因しています。





ワインのそんな特徴を削がない為、一緒に楽しむ料理は白に
緑のアクセントが少々、加わっていると良く、例えば竹輪の
磯辺揚げ、塩で食す貝柱と三つ葉のかき揚げ等がお勧めです。




*Budureasca 2023 Fume
 ブドゥレアスカ、フュメ

相性の良い料理:僅かな脂肪分を含む素材、オリーヴオイル
        やバターを使用した料理。
        チーズなら、ゴーダ。
飲み頃温度:11~14度。
<和みあるコクを感じる、やや辛口>
2,***円




こちらはオーク樽の中で造られたワインです。既に言及した
様に、同じ品種で造った白ワインであってもオーク樽に由来
する要素の有無で全く異なる酒質になります。
そして、原料ブドウ品種に関係なく、オーク・フレーヴァー
のある白ワインは類似した香味を備えています。ホワイト・
チョコレート、カフェ・オ・レ、カシュー・ナッツ、バター、
トースト、マシュマロ、ミルク・プリンなどを思わせる香り
を感じます。
味わいにもそれらを感じ、酸味は日本酒に通じる乳酸(丸く
ミルキーなコクのある)で、口当たりにトロリとした感覚が
あり、豊かなヴォリュームを感じます。
この様な特徴に寄り添うには、同系の要素がある似た者同士
であれば良く、ホタテ貝のクリーム煮、マッシュ・ポテト等
が相棒の料理になります。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって3年目になりました。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。