2024年12月16日月曜日

スクリューキャップのワインにはこう付き合え!!

2000年以降に瓶詰ワインの栓として急速に普及したのが
スクリューキャップ。当初はワインの伝統国、フランス
やイタリアではコルクの代替栓にはならないと殆ど普及
しませんでした。コルクで栓と言った伝統を変える事が
できなかった訳です。
一方、伝統国からワイン造りが伝わったオーストラリア、
ニュー・ジーランド、アメリカなどの国々では革新的な
事を次々と試し、結果が良好ならばそれをブドウ栽培や
ワイン造りに積極的に取り入れ、新しい世界を創造して
行きました。
スクリューキャップを例に取れば、ニュー・ジーランド
ではほぼ全てがそれで、オーストラリアもそれに類似、
アメリカでは少なくなるものの多くのワインがそうです。
未だに多くのワインがコルクのままの伝統国とは大きく
異なります。スクリューキャップの使用にはメリットが
たくさんあるにも関わらず。
伝統国でスクリューキャップが浸透しないのはワイン法
で使用を禁止されている事も影響大ですから、造り手が
革新的でない事だけが原因ではないのですが。
スクリューキャップを使用するメリットは何でしょうか。
ワインに意図しない不快な香味が付かない。これが最大
のメリットでしょう。不良コルクがワインに悪さをし、
濡れた雑巾の様な不快さをワインが備えてしまいます。
コルク臭、ブショネと言いますが。これはマジで最悪。
吐きそうになるくらいの不快さです。それを回避できる
のですから、スクリューキャップを使わないと言う選択
はないと思うのですが。
他にもメリットはあります。ワイン・メーカーにとって
自分が理想とした状態で瓶詰めし、スクリューキャップ
で閉じれば、その酒質を保ったまま消費者に届きます。
熟成が殆ど進まない為です。
消費者にとって開閉が楽。ある調査でワインを飲まない
理由にコルクを抜くのが煩雑。楽しく飲みたいのに飲む
気が失せる。と言うのがありました。大いに賛同します。
また、コルク臭フリーですから折角開栓したのにワイン
を飲めないじゃないかと言った不幸な状況にならない。
これはとても大事です。コルク臭に備え、同じワインを
予備に買いたくないでしょう?
デメリットではないですが、知っておくと良い事があり、
それに対処すると瓶の中のワインを最高に楽しめる、瓶
の中の真実を知り尽くせる技です。
瓶内のワインの液面とスクリューキャップの内側との間
にはスペースがあります。そこには何も処置しなければ
空気(酸素)があります。そのままの状態で密栓すれば
瓶内の酸素がワインを酸化させます。これではワイン・
メーカーが理想とした状態を保てません。
ではどうするのか。酸素を追い出す為、そのスペースに
酸素より重い不活性ガスを注入し、瓶外に酸素をあふれ
させ、ワインが酸化しない状況にし、密栓します。
この不活性ガスが曲者です。不活性ガスで空気と完全に
遮断されたワインは無酸素状態で、言ってみれば窒息や
冬眠(休眠)している状況です。それを解消し、目覚め
させないとワインが備えている本来の香味が現れません。
スクリューキャップのワインを開栓直後にグラスに注ぎ、
味わったら、香りも味もあまり感じないな、物足りない
な。と言った経験がありませんか?
それはワインが寝ぼけているからです。画像の栓のない
瓶の内側を見て下さい。白く曇っていませんか?これが
不活性ガスです。以前は窒素ガスでしたが、最近は色々
あり、アルゴンガスが多用されている様です。




開栓し、覗き込んで瓶内に白っぽい靄を見つけたなら、
その時はこうしましょう。ワインをグラスに1杯分注ぎ、
そのワインを味わってみます。
残りはシッカリと栓をし、飲むのを我慢。開栓後2日目
時には3日目に残りのワインを楽しみましょう。本来の
良さがワインに現れているはずです。開栓直後とは全く
別ものです。
不活性ガスの影響がなくなり、空気接触で
ワインが眠りから解き放たれたからです。
スクリューキャップのワインを飲む時、必ずすると良い
事。瓶内から不活性ガスをなくし、ワインを酸素に触れ
させ、休眠状態から起こしてあげる。これをすれば内包
されていた素晴らしさを余す所なく楽しめ、スクリュー
キャップの利点しかなくなります。次からは是非、そう
対処してみて下さい。




円安、輸入品割高の今、懐にとっても優しく、高品質で
スクリューキャップ使用の2種類のワインが届きました。
気兼ねなく大いに楽しんで下さい。

*Sacred Hill 2022 Shiraz Cabernet
 セイクリッド・ヒル2022シラーズ&カベルネ

飲み頃温度:15~18度。
<まろやかでスパイシーさあるミディアムボディー>
1,***円

*Sacred Hill 2022 Cabernet Merlot
 セイクリッド・ヒル2022カベルネ&メルロ

飲み頃温度:15~18度。もう少し高くてもOK。
<まろやかで鉄分ぽさあるミディアム~フルボディー>
1,***円   

足利市にパン職人でソムリエ仲間が営んでいるガーデン
カフェ・ベーカリーがあります。彼が作る2種類のパン
が今日紹介の赤ワインにパーフェクト・マッチします。
花にかこまれてGarden cafe南の麦(月火定休)に行き
パンをゲット、その後、当店でワイン購入し、ご家庭で
両者が奏でる完璧なマリアージュを堪能して下さい。




シラーズ&カベルネ:ブラック・ペッパーのスパイシー
なニュアンスと加工肉を思わせるドライな鉄分ぽさある
味わいの深みがあります。
このワインには南の麦のパン、「ベーコンエピ」が食卓
での相棒として相応しいでしょう。




カベルネ&メルロ:柔和、なめらかな口当たり、そこに
豊かなタンニン(渋味旨味の成分)が寄り添い、厚みの
ある深みを創っています。
このワインには南の麦のパン、「チーズボール」が食卓
での相棒として相応しいでしょう。






WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒

昨年の元旦の朝に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
間もなく2年経ちます。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。