飲食店では特にそうですが、お勧めは何ですか?お勧めを
下さい。などと頻繁に耳にします。当店にワインを買いに
来た方も時々ですが、お勧めは?とリクエストして来ます。
希望も、好みも、何も判らずに何かを勧めるのは不可能で、
もし、その状況で何かを勧めている人がいるなら、それは
完全に売り手の都合(利幅が大きい、在庫過多なので処分
したいと言った感じ)です。
お勧めは?と問いかけられた時、当店では必ず様々な質問
をし、何を勧めて欲しいのか、その真意を探ります。医者
が患者を問診する様に。しつこいなと思われてしまうかも
しれませんが、最適なワインを購入して頂く為に欠かす事
のできない行為とご理解下さい。
ワイン法だとか、ワイン産地だとか、ワイン用語だとか、
そんな知識は必要ありません。ただ、理想のワインを買う
為にマストな予備知識として、白ワイン、ロゼワイン、赤
ワインのそれぞれにいくつかありますので、今日はそれを
紹介します。
*白ワイン
酸味の質で2つに大別できます。その2つの酸はリンゴ酸
と乳酸です。リンゴ酸は柑橘果実の酸味に代表される様に
シュワッと言った感覚で広がり、口中に爽やかさを残す酸
です。
乳酸は日本酒の酸味に代表される様に爽快さはなく、柔和
でクリームの口当たりの様なコクを感じる酸です。どんな
ワインも元々はリンゴ酸を含有しているのですが、醸造の
過程で乳酸菌の働きによって、リンゴ酸が乳酸に変化する
過程を経ると、ワイン中のリンゴ酸の存在感が薄れ、乳酸
の存在感が相対的に増す、あるいはワイン中のリンゴ酸が
全て乳酸に変化する事で粘性のあるまろやかな口当たりと
なり、ふくよかな味わいとなります。
・気分をリフレッシュしたい、ポン酢で食べたい、ユズ塩
で食べたい、レモンをかけて食べたい→リンゴ酸のワイン。
・和みたい、クリーミーな料理を食べたい、豆乳や白湯の
スープで食べたい→乳酸のワイン。
と言う具合に買いたい白ワインのタイプを決めます。
味わいで2つに大別できます。その2つは白ワインに近い
酒質と赤ワインに近い酒質です。渋味(タンニン)の存在
の多少に依ります。
・カプレーゼ、冷製トマトのカペッリーニ、マルゲリータ
(トマトの酸味の爽やかさを感じる)などを食べたい→白
ワインに近いロゼワイン。
・ケチャップソース、ミートソース(酸味の爽快さを強く
感じない)などで食べたい、赤ワインを飲みたいけれど赤
ワインは渋くてダメ→赤ワインに近いロゼワイン。
と言う具合に買いたいロゼワインのタイプを決めます。
*赤ワイン
先ずはタンニンの含有量に着目。次にフルーティーかそう
でないかに着目。これで6つに大別(渋味の少ないライト
ボディー2、渋味は中庸のミディアムボディー2,渋味が
多いフルボディー2)できます。
タンニンの含有量が同じなら、フルーティーな方が渋味を
感じ難くなります。例えば渋味のレヴェル(1が少なく、
10が多い)が7とすると、フルーティーなワインは5に
感じ、フルーティーでないワインは9に感じます。前者は
ミディアムボディーに、後者はフルボディーに感じられる
のです。
・料理なしで飲みたい、甘いニュアンスあるソースやタレ
で食べたい、フレッシュな白カビタイプやクリーミーな青
カビタイプのチーズを食べたい→フルーティーな赤ワイン。
・赤身や青魚の料理(刺身、焼き)を食べたい、熟成期間
の長いチーズを食べたい→フルーティーではない赤ワイン。
飲み方、食べ方でフルーティーか否かを決め、食べる物に
応じて渋味の程度を決めます。
以上の事を参考にリクエストして下さい。相談の上、最適
なワインをお勧め致します。
白ワインはリンゴ酸か乳酸か。ロゼワインは白ワイン的か
赤ワイン的か。赤ワインは渋味が少ないか、多いかに加え
フルーティーか、そうでないか。これがワイン選びの前提
条件です。
WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
1年半以上経ちました。時間の経過は早いです。色々な治療
をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺の為、右目
が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入で感染症を
患う可能性があります。
この右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染し、
体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性が大
です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。