2025年7月3日木曜日

出処が同じですから

ワインは相応しい飲み方をすれば良いと思っていますので
ワイン法がどうだとか、畑の土壌がこうだとか、造り方は
こうだとか、そんな事は基本的には必要ありません。
相応しい飲み方とは、相性の良い料理、食べ物と共演させ
ワインの良さを引き出し、それらが創り出す至福のひと時
を存分に楽しむ事。これに尽きます。そこに法律だとか、
産地だとか、必要ないでしょう?
但し、時には少しばかりの知識が至福のひと時を創り出す
一助になる事があります。それは合わせる相棒を何にする
か迷った時にです。
シャブリ/Chablisと言う白ワインがあります。フランスの
最も有名な辛口白ワインですが、このワインがどんな酒質
なのか、どうしてそうなるのかをイメージするなら、相棒
の料理、食べ物を容易に特定できるからです。




シャブリの故郷はブルゴーニュ地方の最北部。白亜の大地
で育まれたシャルドネと言うブドウから誕生します。その
地はキンメリジャンと言う土壌からなり、二枚貝、甲殻類
など海洋生物の化石が豊富に含まれています。海が陸地に
なった事が明確に判る大地です。
その様な大地で育まれたブドウがワインにもたらす地味は
フリント(火打石)と表現される香りがあり、硬水を連想
させる苦味旨味ある骨太な味わいとなって飲み手の五感に
訴えかけます。
加熱したアサリ、小魚、小海老を思わせるフレーヴァーの
様で、スパゲッティ・アッレ・ヴォーンゴレ、大根おろし
添えしらす、小あじのフリット、釜揚げ桜えび等を相棒に
したくなるワインと言えるでしょう。
ワインは畑で造られると考えられています。土壌の地味を
そこで育まれたブドウが吸い上げ、ブドウが蓄えた地味を
ワインとなってフレーヴァーとして表現します。
シャブリのフレーヴァーはシャルドネのフレーヴァーです
が、キンメリジャン土壌のフレーヴァーでもあるのです。
似た者同士は上手く行く。だからシャブリを味わう時には
海洋生物(貝類、小魚、甲殻類)のフレーヴァーを相棒に
する。出処が同じですから。覚えておいて役立てて下さい。




*La Chablisienne 2022 Chablis
 ラ・シャブリジェンヌ、シャブリ

飲み頃温度:11~14度。
<豊かなミネラリーさある骨太な味わいの辛口>
3,***円
白い果肉のフルーツ、白い花を思わせるピュアなハニー&
フロールさがあります。エレガントで、清々しく、涼しい
ニュアンスに満ちています。
酸味、ミネラリーさが豊かに備わり、心地良い苦味の主張
がメリハリを添えます。フリンティーさが口中を満たし、
硬水のニュアンスが力強く広がります。
オーク樽のヒントはほとんど感じなく、地味が表現され、
甘味を排したホットな極辛口のテイストが余韻に長く残り
ます。




お勧めの相棒料理:スパゲッティ・アッレ・ヴォーンゴレ、
         いわしのつみれ汁、鶏軟骨の塩炒め。
特にお勧めの相棒:一正蒲鉾の「カリッこいわし」。甘味
         旨味がワインのハニー&フロールさと、
         いわしに由来するほろ苦い旨味のある
         フレーヴァーとワインのフレーヴァー
         が見事にリンクします。




WINE HOUSE
開店時間:14時~19時
定休日:毎月7日、15日
支払方法:現金 or PayPay
    
*釣り銭不足を防ぐ為、5,000円以下の決済の際の
     10,000円札での支払いはご遠慮下さい。

入店時のルール:マスクの正しい着用、手の消毒
       
*店内の密回避、接客の際の動線確保の為、
        先客が店内にいる際は店外でお待ち下さい。
2023年の元旦に発症した右顔面麻痺が未だに治癒しません。
不自由になって3年目になりました。時間の経過は早いです。
色々な治療をしましたが、もう治らないそうです。この麻痺
の為、右目が閉じず異物が混入し易い状態です。飛沫の侵入
で感染症を患う可能性があります。
またこの右顔面麻痺の影響で嚥下障害を起こしていて、感染
し、体調を崩すと誤嚥性肺炎による重篤な状態となる可能性
が大です。
ご存じの方が多いとは思いますが、当店では対面にて商品に
関する様々な説明をします。その際、飛沫をブロックする為
どなたにもマスクの着用をし、飛沫拡散を防止して頂く事に
していますので、宜しくお願い致します。